2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧

耳で聴くな、心で聴け

僕は最近、ひとの名前を覚えられない。たぶん以前に聞いているのに、覚えていないのだ。そんなだから、改めて聞けない。そういう場合は、誰かがその人の名前を呼ぶのを待つ。でも親しい関係の人はあまりハッキリ名前を呼ばないものだ。そのせいで初期のコミ…

我が生涯の一片の悔い

僕は何も作らない。コンピューター上で原稿を作成することはあるけれど、手に持って使える道具を作ることはない。道具とまではいかなくても、アート作品のようなものを作ることもない。子供の頃は好きだったが、今では絵を描くこともない。小学生の頃は、絵…

怒れる炎の鎮火待ち

たぶん怒らせてしまったらしい人の怒りがおさまるのを待っている。詳細は述べないが、とにかく仕事の発注元の社長の機嫌が悪い。リアクションが遅いし、通常業務の連絡が雑になってきた。僕がやらなければ終わらない業務なのだが、放置したまま連絡が来ない…

集まるな、動物のそれ

先日、とあるイベントの出展者にブースの店番を頼まれて、2日間ほど販売員的なバイトをした。そこに、初日に買いに来てくれたお客さんが、次の日もブースにやってきた。前の日に交わしたちょっとした会話で、僕が間違った情報を伝えてしまった。その件が引…

走って熱して冷ます

寒さとか忙しさとかを言い訳に、いつもジョギングをやめてしまう。でも、ただ健康のために走っているわけじゃないのだ。雑念を蒸発させるための時間として、ジョギングは最適だったのだ。走らないでいると、雑念が枝葉を広げてしまう。無駄な心の揺れに影響…

ありきたりマイネーム

僕の苗字は、国内でベストテンに入るくらい多いと思う。学生時代は学年に10人くらいは同じ苗字の人間がいたような気がする。そのせいで自己紹介する時に、少しだけ気を使う部分がある。仕事で名乗る場合、その人の周りにもきっと同姓の人がいると思い、印…

ジョギングのち汗、時々奥歯

歯医者が言う「痛かったら言ってください」というのは、散髪で髪を洗う時の「かゆいところありますか」と似ている。どちらも言いづらいのだ。特に歯科医院では、こちらは大口を開けて治療されているので、情けない声しか出せないのだ。そんな声を出させて「…

呼吸の仕方を知っている

何かを自然に行うことの例えで「呼吸をするように」と表現することがある。一流のスポーツマンは呼吸をするように努力する、といったような使われ方だ。僕は「礼儀・努力・健康」をモットーにするようになったのだが、努力はむかしから苦手だ。僕が呼吸する…

走馬灯が止まらない

キャリアメールの送受信が不調なので、古いメールを削除した。受信の方は頻繁に捨てていたのだが、送信の履歴を見たらもの凄い量の履歴が残っていた。過去10年分ほどの送信履歴だが、最近では他の通信ツールが主流になっているので直近数年はそれほど多く…

フライングオブジェクト未確認

僕はUFOを見たことがない。UFOは焼きそばのことではない。小川直也が所属していた格闘技の団体でもない。いわゆる未確認飛行物体のことだ。僕が子供の頃は、そういう特集番組が放送されていた。子供の僕は面白がって見ていたものだが、そこまで熱心で…

テーブルゲームの帝王

今日から酒場の規制が施行されるので、今後どうなるか分からないと思い、行きつけの居酒屋に顔を出した。いや、こんなエクスキューズは不要なくらい毎日行ってるが、一応時代にリンクした文言を足してみた。その店は昼から営業してるので仕事を早めに切り上…

わたしを忘れないで

酒場での人との交流を楽しみにして飲みに通っているのに、酔うと記憶力が消失する。覚えてないで済ますことは無責任だなと昔から思っていたのだが、そんな政治家の言い訳のような言葉を吐く人間になってしまった。そして、本当に記憶にない。信じられないく…

ただひとつのルールは優しさ

僕はあまり気にしないのだが、老舗の酒場などには常連客の定位置があったりする。知らずに初見が座ったりすると、他の常連から注意される。店の人間は特に何も言わなかったり、または目顔で何かを訴えたりすることもある。子供の頃から今に至るまで、このよ…

曇りガラスの向こうで相談

昨年から通っている歯科クリニックは、内部の連携がちと悪い。僕が長く通っているから目に入ってしまうのかも知れないが、それにしても過去の歯医者で味わったことがない気分だ。オーナー側の意図と、スタッフの能力に差があるのだろう。たぶん、オーナー側…

信じる者の魂の置き場

酒場を選ぶポイントは、その店を取り仕切っている人間が信用できるかどうかだ。それが店のオーナーであれ、雇われている責任者や店長であれ、その店の運営を任せられる人材がいるかどうかが大事だ。その判断は客であるコチラがする。当人が「向いてる」と言…

風のない街で栄養合宿

昨夜も出張先の静岡駅周辺でナイトパトロール。同行者は仕事先の社長と、前日とは別のお客さん。僕は「はじめまして」のアホヅラで参加。幾つになっても後輩ヅラしておごってもらっているが、実際問題としてイチバン若いのだから仕方ない。出しゃばらずに、…

知らない宇宙を知る人

自分には絶対にできないことを、当たり前のように生業にしている人がいる。人には向き不向きがあるし、適材適所というものがある。僕は何にでも首を突っ込みたがるのだが、その専門的な何かができないことを悔しがる無駄なやる気がある。そのやる気は、また…

心の声は漏らさず抱えて

今朝は出張のため、早朝に家を出た。冬の朝は暗い。夜のように星が出ているが、しかし闇夜というわけではない。よく見れば明るみが加わった濃い青だ。5時半の街を駅に向かって自転車を走らせる。思ったよりも寒くない。いつもの道を走っていると、闇の中か…

ナーバスモーニングブルー

僕が前の職場を辞めて、なし崩し的にフリーランス化してから、唯一の良いことは早起きしなくていいことだ。いや、早起きをしても良いのだが、怠惰な朝の味を知ってからは早起きが完全に苦手になってしまった。特に冬場は寒いので、いつまでも布団から出られ…

寮生活のすすめ

もはや人生折り返し地点を過ぎてしまった身なので、取り戻せないことが、いくつかある。ひとつは高校生活をやり直すこと。高校は卒業してしまうと、二度と入り直すことができないのだ。青春時代に通り過ぎるためだけの場所ということだ。諦めるしかないし、…

異空間ですれ違う

昨日は成人式。街が新成人で賑わう中を、酒場の仲間たちと飲みに出かけた。埼玉県川口市という、僕の住む地域からは微妙に離れた街のビール屋さんに顔を出した。バスで川口駅まで行くのだが、店は駅の反対側にあるので、駅周辺の新成人で賑わったエリアを通…

カウチポテトでシネマデイズ

僕は映画好きを自認できるほど熱心なファンではないが、ある時期だけヒマだったのでビデオを借りまくっていたことがある。学生時代に全く映画を観ていなかったので、頭の片隅にあった「観たい映画リスト」をコンプリートする楽しさがあった。まずは、その時…

熱さが足りない汎用巨人

学生時代は部活しかなかった。ラグビーをやるためだけに、高校から大学にかけてを過ごした。実際は高校の途中からラグビーを始めたので、学生時代のラグビー歴は6年くらいだ。それだけハマった理由は、自分の思い通りにいかないからだ。団体競技とは言え、…

ほろよい中年の憂い

有名人が問題を起こしたりすると、不特定多数の反感を買い再起不能に近い状態になることが多い。そうなったら別の方法で生きていかなければ立ち行かないほど、元いた場所への復帰が難しい状況だと思う。そもそも当事者間の問題でしかないのに、匿名の外野の…

スノーボール&ストーン

雪が降ると思い出すのは、幼い頃の雪合戦のことだ。荒い地域で育ったので、雪合戦も誰かが泣くまでやる。泣くのはいつも幼い頃の僕だった。泣いたからといって誰も優しくなるわけじゃなく、蔑んだ目で見下されるだけだ。それでも、その暴力雪玉当てを止める…

ロング・コールド・ミドル

雪が降るとワクワクするのは子供だけで、いつの間にか鬱陶しさしか感じなくなっている。来月にクルマで出張する予定があるのだが、その行き先が山の方なので、雪が降ったら運転できない。チェーンを巻くとかスタッドレスに履き替えるとか、考えただけで憂鬱…

異星人同士のすれ違い

元旦からずっと、大沢在昌の小説を読み続けていた。分厚い単行本を2冊、3日で読み終わってしまった。マトリの潜入捜査と刑事モノの2連発だったので、犯罪者ばかりが出てくる世界にどっぷりハマっていた。そんな最中に見た初夢は事件に巻き込まれるもので…

仕事始めはゆっくりと

フリーランスに決まった休みはない。でも、仕事の発注元が休んでいる間はこちらも動けないことが多い。その間に進めてしまえる案件もあるのだが、せっかくなら一時停止してこちらも休もうではないか。などと考えてのんびりと年末年始の日々を過ごしていたら…

本当の目標は減量じゃないのだ

年末の忙しげな雰囲気を良いことに、健康への取り組みをサボっていた。僕としては不摂生をしているわけでも、まして爆食しているわけでもないので、太るいわれはない。でも、ただ生きているだけで太るのが中年だ。呼吸するように太る。だから、ジョギングを…

きっと優しい女の子

いつまでも実家に居座る長男と違い、妹は結婚して、我が町に隣接する都内の治安が良くないエリアに4人家族で暮らしている。二人の子供のうち、娘の方が今年高校受験だ。以前は成績のことを心配していたが、見た目の雰囲気では調子を上げてきているようだ。…