怒れる炎の鎮火待ち

 たぶん怒らせてしまったらしい人の怒りがおさまるのを待っている。詳細は述べないが、とにかく仕事の発注元の社長の機嫌が悪い。リアクションが遅いし、通常業務の連絡が雑になってきた。僕がやらなければ終わらない業務なのだが、放置したまま連絡が来ないのでコチラから催促する始末だ。

 具体的に何かあったのかと問われれば、まあ確かに小さなモメ事はあった。しかし、それはもの凄く小さな勘違いレベルのことだ。引きずるようなモメ方をしたわけではない。少なくとも僕は気にしていない。いや、相手の気に障ったことは分かったけれど、そんなことで気に障られても困るのだ。

 そんな逆恨みのような状況ではあるが、そことの取引きがピタッと終わるわけじゃない。かなりの売掛が残っているので、それを回収するまでは離れるわけにもいかない。そういうビジネスライクな考え方で割り切らなければならないほど、関係は冷めているのかもしれない。難しい局面ではある。

 たぶん、先方は本当に怒っているわけじゃない。ヘソを曲げている部分はあるが、それは今回のモメ事の実態に関してではないような気がする。ちょっと付き合い方が雑、というかリスペクトが足りていなかったかもしれない。慣れ親しんで、甘え過ぎていたのだろう。そこは大いに反省している。

 ただ、そのヘソ曲げがちょっと長い。僕としてはとっくに終わっているはずの仕事が、その人を通すので全然終わらない。下請け同士で直にやり取りすれば即終わるのに、どうしても間にその人が入ってくる。こういう間接的なやり取りの時は話が進まないので、どうしても言葉がキツくなるのだ。

 そんなやり取りで、生意気なことを言ってしまうことが多々ある。下請けのくせに「ナニサマ?」と思われただろう。でも、僕としてはフリーランスなりのマウンティングがあるので、そこまで媚びへつらうことはできない。一本立ちした人間として向き合わなければ、海千山千に食われてしまう。

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情熱の赤などと言うが、確かに赤には強さを感じる。炎は赤い方が低音だが。