2021-12-01から1ヶ月間の記事一覧

知らない街の親戚姉妹

昨夜はほとんど縁のない駅で、友だち姉妹と飲んだ。相手が女性なので気を遣って店を選ぼうと思ったのだが、目ぼしい店はどこも満席か休みだったのでチェーン店にした。知らない街では何事も上手くいかないなと思いつつ、久しぶりにチェーン店の居酒屋で飲み…

無謀と慎重の闘い

小学生の頃の移動手段は自転車だ。移動範囲は市内の限られたエリアだったけれど、数人で自転車移動する時は、毎回レースになる。自転車の性能は大差ないが、どれだけ無謀に走れるかでスピードが変わってくる。交差点にノンブレーキで飛び込む暴走自転車の列…

背中生き様人間に敬礼

先日、同級生との飲み会が終わり、電車で帰ろうとホームに向かうと、さっきまで一緒だった同級生の女性が立っていた。結構酔っているので面倒だと思いつつ、心配な感じでもあったので声をかけた。同じ駅で降りるので、乗り越さないためにも見張っていた方が…

雪崩れ式仕事納めバスター

年内にやっておきたかった仕事が、年明けにならないと動けないと連絡があった。その仕事に厄介なオプションが付いており、安直に安請け合いしてしまった。頭の中で仕事の進行を想像してみたら「不可能」との回答が出たので、忘れないうちにオプション部分の…

傷付くだけの厄介者、喪失

昨夜は高校時代からの仲間とのスモール飲み会だった。わざわざスモールを付けるのは時代への配慮でもあるが、実際に以前はもっと盛大に集まっていた。草野球チームの忘年会なのだが、そのチーム自体が高校の同級生で集まっているので、飲み会ともなれば当時…

誰でもサンタクロース

クリスマスという、本来の目的からは大幅に逸脱したプレゼント搾取のイベントの季節である。などと、プレゼントに対して否定的と取られそうな表現をしてみたが、実際の僕はプレゼントを選んだりするのは好きだ。実用的ではないが、物欲を刺激する置き物など…

僕の脳みそは君のもの

漫画や雑誌は定期的に処分してしまうが、文庫本はなかなか手放せない。エンタメ系の小説で「もう絶対に読まない」だろうと確信したものでも、何年かの経過観察を終えてからでないと処分できない。古本屋に売る場合、その経過観察期間で価値が目減りするので…

闇から闇へと消えた闇練

別に終わりにしたつもりはないのだが、最近まったくジョギングをしていない。健康のためにも走りたいのだが、寒くて外に出るのが億劫なのだ。体重は毎日測っている。走らなくなった分、ちゃんと増えている。今年の最低体重からは5キロほど戻ってしまった。…

今年の冬はヌードル不足

最近なんとなく外食が減っている。お行儀よく家に引きこもって生活しているわけじゃないのだが、ほぼ自宅で仕事できる現状が外出を激減させた。ストレスを溜め込まないように夜は飲みに出かける。ただ、昼は家で食べることが多い。本当は昼飯だけは大食い、…

浮かれ中年男の歌謡日

年末になると街やテレビコマーシャルなどでクリスマスソングが流れたりする。華やいだ気分には否応なく拒否反応を示してしまうタイプの非モテな中年男ではあるが、クリスマスの気分を年々受け入れるようになった。どんな心境の変化かと考えてみると、それは…

寒風吹き荒ぶマイウェイ

昨日は最寄駅でイベントがあり、昼間から行きつけの居酒屋が出店していた。休日は外出する口実を探しているので、これ幸いと出かけて行った。前の日に飲みすぎたので起きるのが遅くなったが、なんとか人間に戻って家を出たのが14時前後のこと。イベントは…

真夜中のムーンウォーク

歩いて飲みに行くと、歩いて帰ってくることになる。当たり前のことだが、とは言え飲んだ後で歩く距離としては結構遠いので、なるべくバスで帰りたいと思っている。そうできない時は終バスを逃しているのだ。でも、昨日はバスに間に合う時間だったのに歩いた…

呼吸をするように失念の日々

それほど飲み過ぎているつもりはないのだけれど、最近やけに記憶を飛ばしている。重大な過失を犯すことはないのだが、その欠落した時間のことは気になる。別の日にシラフの僕が話したことを、全て「前に聞いた」と言われて慌ててしまった。もう新しく起きた…

有限のGと無限の星たち

いま世界で流行っているウイルスは変異を繰り返して、その性質が強いもの、感染力が高いものには呼び名が冠されている。コードネームのようなものだが、それらはギリシャ文字の呼び方から取られている。アルファベット的なものなので限りがあると思って調べ…

あたらしい頭の模索

僕は髪型にこだわりがない。不潔に見えなければ良いかなとは思うので、伸びてきたら切るようにしている。本当は短めにしたいのだが、頭のカタチが歪(いびつ)なので、カタチがはっきり分からない程度に伸ばしている。でも、最近は頭髪が薄くなってきて、頭…

レストルームにベルボトム

ある日の夢で、70年代ルックの先輩からベルボトムを激推しされた。「君のように背の高い人間なら絶対に似合う」と、なかなかのユーズド感を醸し出した先輩の私物と思しき年季の入ったベルボトムを僕の下半身に当てがって来る。あまりにも推すので、僕もそ…

逢魔時にはお馬が通る

仕事への後悔は尽きない。もっとできたことがあったんじゃないか、間違えを修正しないまま納めてしまったんじゃないか、手元を離れてから数日はその思いに捉われてしまう。でも、忘れるから生きられる。僕はことさら早く忘れるので次の仕事も早く進めては、…

背中に刺さる感情ナイフ

酒場ではカウンターに座ることが多い。ひとりで飲むからだ。カウンターの後方にホール席がある店では、彼らが僕の後ろを通るたびにサッと触れて行く。中にはガツンと体の一部が当たる時もあるが、それを気に留める素振りを見せる者は滅多にいない。そして、…

その柱の裏には愛が……

駅の敷地内には極太な柱が規則的なスパンで並んでいる。あの柱には人が寄っかかっていることが多い。その多くは待ち合わせの手持ち無沙汰な人間だが、8番打者の打率程度の割合でカップルがイチャこいている。そのイチャこきが度を越すと口吸いの儀式、つま…

たったひとつの懸念

日曜日に仕事を入れてしまった。いつでも仕事は断らないのだが、この仕事は通常業務に支障をきたす予感があった。それは単純に朝が早いからだ。そのイレギュラーな予定が入ったせいで諸々の業務にしわ寄せがきている。何よりも困ったのは、早起きの心配が常…

そこだけに生える毛

僕の指には毛が生えている。手指に毛が生えるのは珍しいことではないと思うが、全体の毛量から考えると不自然なくらい、そこだけが濃い。この指の部分だけを見たら、そりゃ胸毛も生えているだろうと思われるかもしれない。でも体毛は濃くない。ただ、何故か…

モーニングルートイン

出張でビジネスホテルに泊まる時は、値段だけで決めている。その日の疲れを屋根のある場所で癒せるなら、他には多くを求めない。できれば近くに繁華街があれば嬉しいが、そうなると飲みに出ちゃうので、ホテル代をケチった意味がなくなる。飲み代を考慮して…

28本の来し方行く末

今年の5月あたりから近所の歯科クリニックに通っているが、いまだに完治する目処が立たずにいる。歯の根元に膿みだか血だかが溜まっていて、そこに消毒液を注入してクリアにする治療だそうだ。左の奥歯の上下1本ずつ治療中なので、食事の時は右で噛む。そ…

やっぱりしっかりリバウンド

今年はジョギングと軽度の食事制限で減量したので、保健指導の期間が終わってしばらくは85キロ台まで体重が落ちた。もとが100キロちょっとだったので、15キロ以上は削れた計算になる。その後も「もうちょっと減らそうかな」と思っていた矢先に痛風発…

キレイさっぱり消失消失

酒場で人と話していて、ちょっと興味を惹かれた話でも、次の日には完全に忘れ去っていることがある。いや、ほとんど覚えていないと言っても過言ではない。あとから「前に言ったじゃん」と言われれば、なんとなく聞いたような気もするが、確信はない。その程…

唐突にすべて終わる

僕は周りよりも仕事のペースが早いので、共同作業の中では待たされることが多い。待たされる部分を僕に一任してくれれば早いのだけれど、そうすると僕のギャラが少し上がってしまう。だから、発注元が全部の流れを委譲してくれない。その点が引っかかってい…

ハンカチ落としの鬼たち

通勤で電車を使っていた頃は、僕の目の前で人が物を落とす瞬間を目撃することが頻繁にあった。不特定多数の人間がひしめき合う電車内だが、どう考えても僕が拾わなきゃいけない地点に物を落とされる。だから、仕方なく拾って手渡す。でも、落とした人は意外…

無口な辻占い

他人の会話を勝手に聞いて、頼まれてもいないのに心配になる時がある。片方が聞き役になっていて、もうひとりが延々と語り散らしているようなシチュエーションでは、聞き役がブチギレないか不安になる。話し手はどんどんハイになって、聞き手は徐々に合いの…

会話の海を流れる漂流物

人から何かを言われた時に、否定的にならない返しを心がけている。頼まれたことをすべて引き受けるわけではないが、一度は乗ったところで再考するようにしている。このスタンスで困るのは、そもそも話し手の方が否定的な話をしてきた場合だ。その場合でも一…