腰の爆弾抱えて走れ

 数日前から、たまに発症する腰痛に襲われている。持病というほど付き合いは古くないが、慌てふためくほどの驚きもない。前に何度か味わった不都合だなと思い、まったく面倒なことだと諦めるだけだ。病院に行って痛み止めを打ってもらっても良いが、なんとなく薬には嫌悪感がある旧人類だ。

 昨年末の新型コロナ発症時にも思ったが、最近の僕は発熱に弱い。高熱で寝ていると高確率で悪夢を見る。その原因が、もしかしたら解熱剤にあるのではないかと睨んでいる。そんな話を知り合いに洩らしたら、そういう薬との相性はあるかもしれないと言われた。薬と悪夢の相関関係は不明だが。

 そんな懸念から病院に二の足を踏んでいる。いや、実際には痛くて歩きたくないのだが、いつまでも腰痛で歩けないのはちと困る。今週末に先輩とラグビーを観に行くのだ。今年はワールドカップイヤーだし、その前にハイレベルな社会人ラグビーの試合を観ておくのは予習としても最適であろう。

 試合会場も僕には魅力的だ。行ったことがないからだ。初めての場所に行くのは楽しい。かなり不便な都内の東の端っこなのだが、不便ということは移動に時間がかかるので、それは小さな旅行だ。そんな予定が先にあるのは心を弾ませる。そのためにも、何としてもあと2日で完治させなければ!

 そういえば、このラグビーの予定を入れるキッカケになったのは昨年末に僕が母校のラグビーの試合を観に行った話を先輩にしたからだ。その試合を観ながら風邪の初期症状を感じ、翌日の夜に新型を発症した。恐らく、その試合で罹患したものと想像できる。そんないわく付きのラグビー観戦だ。

 できれば明日の朝には嘘のように腰が治っていることを願いたい。来月の頭に法事で秋田に行く予定もある。体は絶不調だが、予定は目白押しなのだ。まるで遠足の前日に発熱する残念な子供のようではないか。しかも、腰痛は完治しない。いま痛みが引いても、いずれまた痛むと思うと落ち込む。

外壁の修繕中も営業中であることをアピールするガッツ、見習いたいと思う。