2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧

生活と暮らし

20年前にインド旅行した時、安宿に泊まっては街の力に圧倒された。ここは「なんて力強い国なんだろう」と、いかにも全部見たかのような感想を持っていた。でも、安宿があるのは観光客が多く泊まるエリアで、僕が街の力と感じたものは地元民の営業行為によ…

トントン拍子、変拍子

仕事のグルーブが最高に高まるのは、最終確認で先方からのゴーサインが出るときだ。複数の提出先から同時に「確認オッケー」の返事が来ると、気持ち良くなる。そうやって勢いが出ると、次の提出先にも強気というか、アッパーな気持ちで連絡してしまう。俯瞰…

思考の波に酔う

考え事をしながら飲むと、知らぬ間に杯を重ねてしまう。酔えば酔うほど思考は鈍化するはずなのに、酔いで先鋭化するような錯覚を覚えている。先鋭化するわけじゃなく短絡的になるだけなので、最後は考えていたこと自体「どうでも良いや」と捨て置いてしまう…

コピーロボットの氾濫と反乱

僕は背が高いだけで、顔面の特徴といえば「顔がデカイ」こと以外には特に目立った点はない。ヒゲを生やしていれば「ヒゲ面」だし、そこにメガネを掛けていれば「ヒゲメガネ」だが、それは変更可能なアイテムなので顔の特徴というワケではない。あとは、ニキ…

あの日のジャイアンを検証

僕の中でわだかまりとして残っていることがあって、そいつがたまにフラッシュバックのように思い起こされて再燃する時がある。そんな時は「過ぎたことにイライラしても仕方ない」と自分に言い聞かせて、鎮火させるしかない。それでもたまに思い出してしまう…

日曜日のギター

昨日は昼から、よく行く酒場のたこ焼きパーティーに参加した。たこ焼きを口実に、会費制の飲み会をやるのだ。飲み放題なので、僕のようなビール大好き人間はお得感がある。いつもはブレーキをきかせて飲んでいるのだが、完全フルスロットル状態でずっと生ビ…

リトルビットドリンク

飲酒を許される年齢になっても、すぐに酒を飲むこと自体が好きになるわけじゃない。学生ノリの合コンや部活の打ち上げなど、飲み会自体はとても楽しいと思う。でも、それは「たまにやる」から楽しいのであって、飲酒する習慣は身についていない。宴会の時以…

混む店ニケーション

狭いところが苦手な僕は、混雑した店にも入りたくないと思ってしまう。飲食店などで行列していたりすると、通される席は必ず両隣に人がいる。ひとつずつ空いているのが理想なので、両側に人が詰まった状態は非常に息苦しい。それでも、ごくまれに混雑した店…

心もとない心ともない

約束の時間があって、そこに向かうときは、時間ピッタリに着くことが理想だ。社会人の常識で言えば5分前行動があって、それを死守するためには15分前行動を励行している人もいるだろう。でも、正解は時間ジャストだと信じてやまない僕は、常にピッタリを…

無力なうしろだて

おそらく数年前に、誕生日プレゼントとして母親に手帳をあげて以来、毎年の手帳を買う役を割り振られた。祖母の介護日記的なものを簡易なノートにつけていたので、綺麗な手帳の方が気が紛れるかと思ったのだ。本当に、その手帳には日々の祖母の体調に関する…

WALKING DEAD OR ALIVE

傷つかないための防御策なのか、むかしから執着心が弱いところがある。絶対に欲しいとか、絶対に譲れないという強い気持ちになれないのだ。何も意識しないで歩いていると、知らないうちに自分の前にグイッと割り込んで先に行かれるようなことはよくある。電…

おもしろすれちがい

なかなか都合が合わなくて、予定通りに会えない人がいる。もっと若い頃なら「予定は偶然合うもんじゃなくて合わせるもの」などと高圧的に考えていた。まあ、その意見は先輩からの受け売りなのだけれど、いつでも合わせられることはフットワークの軽さとも同…

浮かれ町に根無し草

昨日は出張先の九十九里浜で朝から仕事をして、予想より早く終わったのですぐに帰宅した。せっかく千葉まで来たので、当初は別の仕事先にも寄って年末の予定を減らそうと思っていた。でも、最寄りの駅近くでイベントがあり、よく行く居酒屋が昼から飲める仕…

ハートとテクニック

僕が自発的に音楽を聴くようになり、自分のセンスだけで最初に見つけたのがハードロック・ヘヴィメタルの大作系の楽曲だった。それらの曲を聴いた時に、いわゆる「雷に打たれたような」衝撃を受けたかといえば、そこまで大袈裟なものではなかった。ただ、美…

終日リザベーション

出張の時に、行った先でサクッと電話予約で宿をとるのが好きだ。どうしても早割りというのが性に合わないというか、事前予約が面白味がないように思えてしまう。行き当たりばったりで良い宿に巡り会える、なんてことはないんだけれど。そういう偶発的な出来…

言って良いこと、悪いこと

高校を卒業して30年近く経つというのに、同じ高校出身の人に会うと親近感を覚えてしまう。思い出語りをすると、結局は「つまらない学校でしたねぇ」という落とし所しかないのだが。それでも、中学生の段階で「あの高校を選んだ」という選球眼というか、セ…

毎日が前言撤回

週の頭に誓った「断酒」というか、酒場に「あまり行かないようにする」という宣言は、昨夜もろくも崩れ去ってしまった。予算内ならば良いだろうと、安易に考えているのである。こういう積み重ねが年末の最後に響いてくるとも知らずに、いや、知っているのに…

言ったらお終いのはじまり

僕はこれまでに3度ほど会社を辞めているけれど、回数を重ねると、退社届けを出す時の気まずさにも慣れてしまうものだ。そんなものに慣れる必要はないのだけれど、その素養は学生時代からあったかもしれない。僕が最初に辞めたのは塾だった。中学生の時、周…

期限つきで不機嫌

週末にどこにも出かけず、家で漫然と過ごしたりすると、明けて月曜日の仕事はじめが妙に調子悪かったりする。これが家でやる仕事ならば調子が出るまでゆっくりやれば良い。でも、出先での業務となると相手のオーダーもあるのでノンビリしてられない。そこが…

節約クリエーション

取り引きしている会社の入金日が翌々月末なことが多いので、今やっている仕事のギャラが入るのは来年のことになる。それにしたって、先方の台所事情によってはさらに翌月に回されたりすることも稀にある。だから、忙しい時ほど手持ちの金はなかったりする。…

意気地なしの青春挽歌

空気を読むことは大切なのだけれど、読んだ空気に乗るか反るかは自分次第だ。スポーツなどでも、その場の空気を自分のものにしているプレイヤーの独壇場になっている時には、カウンターを打たなければいけない。空気の流れを変えるには、流れを読んだ上での…

ハートのビートが聞こえるかい

僕は、ヒップホップ調に言うなら「TV生まれマンガ育ち、面白そうなヤツら大体友だち」って感じで青春時代を過ごしてきたと思う。後半の面白そうなヤツらに関しては、大体友だちになりたいと思っていたと言い換えておこう。要するにTVっ子で、大事なこと…

手を噛む飼い犬のブルース

月に一度ほど、知り合いの事務所に行って仕事を手伝っている。そこの事務所は、社長である知り合いが借りた1DKほどの間取りのマンションで、ギリギリ仕事場の態勢を保っている感じだ。そこでいつも気になることは、他人がトイレで発する音と、自分が入っ…

つきまとう、昼のソース

昼メシへの執着というか、出先のランチには旨いものを食べようといつも考えている。もともと何を食べてもウマイと言うタイプなのだが、もう少しコダワリを持ちたいと思いはじめたのが社会人になりたての頃。教育係の先輩社員は軽そうな人だったけれど、選ぶ…

大事なものを忘れるな

外出時は、特に電車で移動する際は本を持って出かけたいと思っている。いつでも何冊か読みかけの本があり、そのどれかをバックに入れておけば良い。小説は展開が気になるので、比較的早く読み終えてしまう。でも、エッセイ集のような細かく章立てされた本は…

パスワード紛失

不惑を過ぎてから、名前を覚えるのが苦手になった。何度も顔を合わせている人のことを、瞬時に名前と紐づけることができない。その間が不自然な感じにならないように、別のことを考えたフリをする。その隙に思い出そうと思うのだが、そのひと手間のせいで、…

逆恨みミッドナイト

ふとした弾みで過去のイヤな記憶が掘り起こされ、震えるような怒りが湧いてくる時がある。怒りはすぐ収まり、すると、何故あんな過去のことを今さら思い出したんだろうと考える。それは、現場で怒ってないから帳尻が合わない怒りなんだと思う。その場では我…

ひとまず締めくくりとして

昨日でラグビーW杯日本大会の全日程が終了した。決勝戦は、大方の予想に反してなのかは分からないけれど、比較的ワンサイドゲームのような形で南アフリカが3度目の優勝。接戦から、徐々に地力の強さが相手の威力を制して、いつの間にか簡単には追いつけな…

別に、

自分の好きなものを人からも好きだと言われると、基本的には嬉しいと思う。でも、その対象が商品の類いで、売れ行きが芳しくなくて終売が心配な場合に限られる。逆に、それを周知されることで「大勢が殺到する」という事態が危惧される例もある。飲食店が行…

そこだけの熱狂に酔う

僕が学んだ酒場を楽しむための秘訣は、同じ店にとにかく通うことだ。何度も顔を出すうちに店員だけじゃなく、他の客の顔も覚えるし、向こうからも覚えられるようになる。互いに認識してしまえば、次に会った時には話したりする。本来ならばそこで、お互いの…