2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

にわかハイスクールデイズ

僕が所属している草野球チームは、高校の同級生が作った同世代ばかりのチームだった。最近では人数が集まらないので、若い助っ人を呼ぶことが多い。それでも、年に一度くらいは同級生の割合が多い日がある。今日の試合では数年ぶりのメンバーが顔を出し、久…

シャクトリムシのジレンマ

子供の頃のうわさで、シャクトリムシが頭のてっぺんまで登る間に気がつかなければ、その人間は死ぬという話があった。もちろん嘘なのだが、あんな奇抜な動きをする虫を見過ごすようでは隙がありすぎるという注意喚起だったのかもしれない。とは言え、背面を…

多忙にしてウィークエンド

ここ最近、仕事の調子がいい。途切れなく注文が入って、しかも手離れがいい。引きずることなくフィニッシュに持ち込めている。それは仕事先との関係性が安定しているからだ。以前はお客さんと実際に会って打ち合わせをしていたから、直接的な言葉で不満を抱…

もうひとつの脳みそ

自分には分からないことは、賢い他人に教えてもらえば良い。友だちというのは、そういう便利な存在だ。そのために普段から周囲の人には優しくしておく。いざという時に頼れるからだ。でも、それは自分の都合だけで利用しようと考えてのことじゃなく、ちょっ…

VS.すべての低い天井

僕の身長は188センチで、同世代の中では比較的高い方だ。小さい頃から周りの子より大きかった。それで得したことも多々あったと思われるが、良いことより悪いことの方が記憶に残りやすい。それは、よく頭を痛打すること。電車の入口では何度も頭皮を削ら…

数字を数えるだけの日々

僕はピンチになると数字を数えている。数字に縋っていると言い換えても良い。そのピンチを数字でなんとか誤魔化せないかと、セコく算段しているのだ。それは普段数字にシビアじゃないから、そこに抜け道があるんじゃないかと期待してしまうのだ。そして、数…

ポンコツ野球サンデー

体の調子が悪い中、草野球の試合に出た。ちょっとでも刺激を与えると痛風発作がぶり返しそうな恐怖と闘いながら、それでも久しぶりの運動は気持ちよかった。何ら試合の展開に影響を与えないモブキャラだけれど、試合以外の活動がないクラブなので、実戦でス…

体の不調にひっぱられる心

先日の痛風発症以来、ジョギングを完全にやめてしまった。運動すると刺激されて、また痛みがぶり返しそうだからだ。ここは我慢で、休養をとらなければいけない。でも、ずっと走っていたのをやめるのは、勿体ないことのように感じる。積み上げてきたものを、…

なんでもない救いがある

困ったことがあったり、ちょっと上手くいかないことがあっても、僕には常に酒場がある。別に酒場の店員や常連に相談に乗ってもらったり、具体的に力を借りたいという魂胆はない。ただ、そこに行くだけで力みをほぐすことができる。仕事によって遠くに行って…

なにも飲まなくて、酒

酒場の店長に仕事を頼まれたので、営業時間にその店を訪ねた。現地で作業するので、ノートパソコンを持って行った。別の仕事も並行してやりながら、頼まれた仕事を同時進行で進めていた。その間、いつもの常連が飲みに来ては帰って行く。それを横目にパソコ…

ガラクタの山の支配者

仕事が混み合っている時でも、丁寧に整理しながら仕上げたいと思っている。でも、必ずスタートで失敗する。仕事の初期段階で準備しておきたいのだが、知らない間になし崩し的に始まっている。まるで構えられていない状態で受けるので、後手後手になってしま…

戦えオレのペインキラー

先週末から兆しはあったのだが、今朝のジョギング中、痛風発作に襲われた。走る前から足の裏に違和感があり、それは恐らく痛風の前ぶれなのだが、なんとなく「走れば治る」という体育会系精神で走ってしまった。次第に痛みが散るような感覚があったので、本…

ふとんのチキンレース

急に寒くなった。10月はまだ暑いという持論を持つ暑がりの僕だが、それでも本当に秋が深まってきたようだ。ちゃんと寒い。涼しいを通り越して寒い。数日前までは自転車で駅まで行くと汗ばむくらいだったのに、もう上着を着ないと出歩けない。だが、電車内…

食欲の季節と言いますが

最近やたらと腹が空く。今年のアタマから続けている食事制限やら、ジョギングやらのせいかもしれない。とにかく、どこかで爆食の扉を開きたいとは思っている。食べるために控えてきたという感覚はある。その準備はできた。どうやって大食いしてやろうかと思…

最後の晩餐探しの旅

美味いものが嫌いな人間はいないと思う。すくなくとも自分は好きだ。食事は生活の基本だが、それは最低限の栄養補給だけに止まるものではない。もっと美味くて感動的な食との出会いを求めて生きている。それは食材の潜在能力によるものでも良いし、それを供…

誰も知らなくて良い

走ることを日課にしてみたら、走らないことが逆に自由に感じたりした。走った方が正義な世界を自分で勝手に作っておいて、それを壊すセルフビルドアンドデストロイだ。カタカナが多すぎて意味がわからないが、自分で積んだ石は自分で崩したい。そんな気持ち…

飲まず食わず動かず

集中して働きたいときは、つい昼飯を抜いてしまう。以前、よく店に行って話を聞いていたお客さんからは「メシを抜いてまでやる仕事なんか無え」と言われたものだ。そう言い聞かせていないと、簡単に昼飯を食いそびれる。特に都内勤務のときは、気がついたら…

侵食されるキャパシティ

数年前まではもっと仕事が早かったはずなのだが、遅くなった上に集中力が続かない。フリーランスなので残業なんて概念はないが、スピードを時間で補うことはできる。もともと速くないタイピングだが、根気と要領でなんとか締切を守ってきたのだ。その根気が…

勝手にしやがれば良い

ワガママなつもりはないが、自分の都合で仕方なく話すと「勝手だな」と言われることがある。コチラとしては精一杯の譲歩を見せたつもりでも、立場が違えば「勝手」にしか見えないのだろう。そういうことが、よくある。僕が相手のことを考えて迷うと、その迷…

楽しがる心も卑しい

昨日は久しぶりにプロ野球観戦で横浜に出かけたので、メインイベント以外も満喫しようと早めに向かった。関内の裏の方には楽しげな酒場スポットがたくさんあるが、野球に影響したら本末転倒なので酒場巡りは控えた。ここは町中華というヤツを攻めてみようと…

この世の終わりゲーム

酔って、いつの間にか寝落ちしていた時に限って、イヤな夢を見る。昨夜はゾンビ映画の世界に放り込まれてしまった。いや、正確にはゾンビではないのだが、人外の者との戦いの最中で逃げ惑っていた。逃げるのでものすごく疲れる。喉の渇きを覚えて何度か起き…

新しい仲間との初日

何事にも初めての日がある。学校に通うにしても、最初の日は構えるものがあったはずだ。自分に置き換えるなら小学校の初日ということだが、そこには何の緊張もなかった。日常の延長に過ぎないと素直に思えた。それよりも幼稚園の方が「行きたくねーな」みた…

捨てる神、見捨てる神

先日からのPCトラブルが解決されることなく、今日の午前中まで持ち越された。パソコンのことなら秋葉原に行けばなんとかなる、そう思って昨日の仕事帰りに彼の地へと向かった。そこでパーツを手に入れて自分で付けようと思ったのだが、はて、どこに売って…

メンタルとフィジカル

昨日のPCトラブルが気がかりで、昨夜から体調が芳しくない。風邪でも引いたのかと思い検温したが、平熱よりちょっと高いくらい。常にパソコンのことを考えているので、脳みそがオーバーヒートしているのかもしれない。こんな些事に心揺り動かされて、幾つ…

要マグネットコーティング

仕事で使っているノートパソコンの調子が悪い。単純に消耗品の交換時期なのだが、困ったことにまったくバッテリーが充電されない。忙しい時期を乗り切ってから正規ショップに交換修理を持ち込もうと思っていたのだが、どうやらこれは善は急げということらし…

伝わらない意図、絡まる糸

先ほど、通りすがりの人が「俺が何でこの質問したかわかる?」と同行者に問うているのが聞こえてきた。イラッとさせる言葉だが、言い方は穏やかだったので詰問調ではなかった。でも、その言葉だけを見ると問い詰めている。相手に対して話し手の意図が伝わっ…

なんでも2セカンズ

むかしから、早く雑に、あっという間に済ませられることを「2秒でできる」と言ってしまう。早さを表現するのに1じゃなくて2を選ぶのは、短絡的な1よりも「少し考えた感じのする2」ということだろうか。あとは文字数の関係で、「いち」よりも「に」の方…

禁忌のマネートーク

これから年末にかけて、ほんの少しだけ忙しくなる。忙しさのドサクサに紛れて無茶な仕事を振られる。それはギャラが発生しない仕事だ。昨日からこの問題について考えている。その件について電話で問い質すと「ギャラ要るんですか?」と真顔のトーンで返され…

夜にこんにちわ

緊急事態宣言明けの金曜日。久しぶりに夜の街が帰ってきた。行きつけの酒場が再開するというので顔を出してきた。前日にメールでオープンの確認をした手前、行かないわけにはいかない。そんな言い訳を用意して、雨風吹き荒れる街に飛び出してズブ濡れだ。濡…

石の波動に操られた旅人

以前、旅行先で知り合った女性に「石を買うときは気をつけて」と言われたことがある。その旅先の田舎町は石が有名で、職人が細工した彫刻もあれば宝石なども売っていたようだ。石をよく知らない僕は、当然それを買おうとも思っていないのだが、その忠告から…