高圧ボーイは匿名希望

僕の携帯には頻繁に見知らぬ番号から電話が掛かってくる。出なければ良いのだが、魔が刺して出てしまうと、果たしてそれはセールス電話に決まっている。携帯と連動してワイファイのサービスを安く利用しませんかと勧誘してくる。何度も断っているが、何度も…

噂の真相から離れろ

ある事件があったとして、その事件について最初に持つのは被害者への同情や加害者への怒りだったりする。当事者でもないので、よほど残忍な事件でもない限り怒りよりも同情の方が大きいかもしれない。可哀想とか、悲惨だなくらいの感情だ。その程度の気持ち…

選ばれし猛者集う最終決戦

本日はプロ野球・セ・リーグの天王山、というか優勝が決まるかどうかの一戦。2位のチームが負けたら、1位チームの優勝が決まる痺れ試合がある。僕が愛し、応援し続けているのが2位のチームで、対戦成績的にはかなり分が悪い。そんな1位2位の直接対決を…

期待する体力

プロ野球の特定チームに肩入れして、応援しながら見ている。この球団を応援すると決めたのは子供の頃だが、今のように明確に、熱心に応援するようになったのは最近だ。陽気に楽しむ分には健康的だが、負けると落ち込むし、ネガティブな発言をしてしまう。そ…

過去に遡り今に蘇らせる

僕が45歳の時、中学校の同窓会に初めて参加した。40歳から5年ごとに開催しているという話だ。むかしは、いま会うことのない同級生よりも日頃の仲間の方が大事だと思って、同窓会には興味がなかった。でも思い返すと中学生時代は楽しかったので、会いた…

君の脳みそを見せてくれ

先日まで法廷ものの小説を読んでいた。傍聴席に座るために通うような気分でページをめくっていたので、そのリズムを崩したくない。本を読むという楽しみが生じている間は、次の本を絶やしたくない。そう思ってまとめ買いした小説が、あと1冊になってしまっ…

アーバンソウルサバイバー

音楽を聴くのが好きな一般人なので、日常で無音なことはあまりない。高校生の頃は寝る直前までメタルを聴いていた。睡眠導入にメタルは合わないと思われるかもしれないが、爆音で聴くわけじゃないし、美メロなのでファンタジー系の夢を見そうな予感はある。…

僕らは麻酔で笑っちゃう

自宅で仕事をしているので、ヒマな時はダラダラしてしまう。それを防ぐために、なるべく午前中に予定を入れて朝から動きだすようにしている。長らく歯医者通いが続いているが、その予約も朝イチを希望することが多い。受け付けの女性が不審に思っているフシ…

形而上的パラダイス

かなり前に旅先で会った人と仲良くなり、何日かその町で行動を共にしていた。少し歳上の男性なので先輩として立てていたが、気さくな人なので気楽に話せた。その人の話は面白かったのだが、ちょっとだけアブなっかしいところがあった。話が深まるとスピリチ…

ワイドオープン、クローズ

僕の友達付き合いは、はたから見たら「広く浅く」と評されるような感じだと思う。学生時代からそうだし、社会人になっても、酒場の付き合いでも変わらない。それほど人当たりの良いタイプだとは思わないのだが、身長が高いのでムダに目立つ。単純に視界に入…

スピリチュアらない魂

酒場に行くと、いつも閉店時間まで居続けてしまう。カウンターにはいつもの面々。話題はプロ野球のあれやこれや。終盤に入ったので順位争いのことや記録のこと、最近のスキャンダルに関することなど、四方山話は尽きない。ここに集まった連中は全員、それぞ…

ウインドー開けてください

仕事先に請求書を送る際は、窓付きの封筒を使う。10年以上前に都内の格安文房具店で安価で手に入れた窓付き封筒を、つい先日使い果たしてしまった。必要に迫られてからじゃないと動かない僕は、ここ数日その封筒を探して近隣を走り回っていた。そして昨日…

長い休息からの帰還

文章を記すことは訓練だと、以前たしか大沢在昌のコラムかなんかで読んだ気がする。このブログも訓練で、仕事の都合で簡単な文章を打つことがたまにあるので、その訓練としてフリーになった頃からなるべく毎日記してきた。特に何か伝えたいことがなくても、…

奇妙な連帯感

むかしから「敵の敵は味方」という言葉があるように、共通の仮想敵の前で他人とにわかに連帯する時がある。この感覚は、共通の知人の悪口で仲良くなるのと似ている。中年域に入ってからは悪口が苦手になったので、それで他人と連帯することはなくなった。悪…

熱視線の先にあるもの

昨日は横浜スタジアムに野球を観に行った。桁外れにゴージャスな席を飲み仲間が斡旋してくれて、酒場の常連たちと連れ立ってのプロ野球観戦である。ホームチームを応援する者は2人だけ、その特別な席を斡旋してくれた人と僕だけだ。それ以外の人たちは、こ…

いつまでも夏休み中年

仕事のバランスが悪くて、夏になるとヒマになる。暑いからダラけて過ごしてしまうが、この時期のヒマは数ヶ月後の金欠に結びつく。フリーランスなどと言ってるが、その内実は業務の切り売りなので、仕事をしなければ無職と同じだ。その現実から目を背けるた…

ナイトライフの後方支援

我々は自分の言葉で説明できないものに頼って、日々の暮らしの快適性を手に入れている。科学的な根拠のないものは怪しいと思って生きてきたのだが、すべての現象に対して科学的な解説ができるわけじゃない。それでも、なんとなく「効きそう」というレベルで…

出遅れティアヌス帝

カタカナ言葉はしれっと定着するものもあれば、その後使うのが恥ずかしくなるようなダサい感じになってしまうものもある。だから、最近よく聞くなと思っても、初期段階では見の姿勢を取ってしまう。そうすると、結局その後も使わなかったりする。意味すらわ…

傍観者たちの夏

僕が月に一度出向く仕事場が世田谷の方にあるので、その際は出先で昼飯を食べてから職場に行くことにしている。途中の乗り換え駅で降りて、お気に入りの家系ラーメン屋で野菜盛りラーメンを頼むのが今のルーチンだ。麺量は中盛にし麺は硬めで、サービスでも…

ルーフトップは立入禁止

学園ドラマでは、よく校舎の屋上のシーンが出てくる。落ちこぼれの溜まり場だったり、ラブコメでの告白シーンだったり、いじめられっ子の避難所だったりと、用途は多様だ。実際の学校では屋上に上ることはほぼない。卒業写真の撮影などで開放されるくらいで…

オルタナティブの呪い

子供の頃は母親に連れられて床屋に行っていた。買い物のついでに床屋に預けられ、買い物が終わると迎えに来る。それが小学校に入るくらいまで続いていた。小学生になるとひとりで床屋に行くのだが、出がけに母親から定休日の確認があり、そのせいで今でも床…

誰かのヒストリーX

歴史というのは為政者の都合で書き換えられると言う。誰かが天下を取るたびに、それ以前の歴史で不都合な部分は改ざんされてしまう。それは今も通じていて、国のトップの都合で誤魔化されていることは多々ありそうだ。調べてないので詳細は知らないが、流布…

メッセージ・フロム・フジ

夏フェスは体力的にキツくなってきたので、無料で配信してくれるサービスは助かる。金曜日からの3日間は、日本でイチバン有名な野外フェスの動画配信が観られる。3日間PCに張り付いてチェックしていたわけじゃないが、好きなバンドやアーティストのライ…

無垢な優しさのピストル

TVの街ブラ番組を見ていると、アポ無しで店舗に取材交渉する場面がある。昨今の情勢を鑑みるとアポ無しというのはマナー違反な気がするが、現場合わせの突発的なシーンというのは素地が出るものだ。それは出演者の素地ではなく、取材される地元の方々のナ…

心にホットサムシング

日本の夏の暑さが尋常じゃなくなっているような気がする。20世紀の記憶を留めている僕には、この暑さが異常事態に思えるのだ。主に21世紀をメインに生きている人にとってはデフォルトなのかもしれないが、熱中症が日射病と呼ばれていた時代から来た僕ら…

セイム・セイム・セイム

大学時代、ラグビー部に双子がいた。本人たちが言うには二卵性とのことだが、外見はほぼ同じ人間だ。ただ、性格は全然異なる。どちらも極端に困った性格ではないが、当たり障りのない人間というワケでもない。ちょっとクセはある。そのクセが分かると、同じ…

ノープロブレムチャイルド

たまに路上で知らない子供に挨拶される時がある。不意打ちなのでゴキゲンに返せなかったりすると、いい歳こいた大人が「挨拶もマトモにできないのかよ」と落ち込む。僕にタイムリープ機能が備わっているのなら瞬時に時間を遡り、2テイク目は余裕で爽やかに…

内なるエナジーの目覚め待ち

夏バテという感じでもないのだが、最近ちょっと調子が悪い。別に新型の何某に感染したわけではないし微熱もない。ただ、先日の尻もち以来、力が入らない感覚がある。気合を入れるときは尻をパシンッと引っ叩いて姿勢を正すクラシカルなマナーがあるが、その…

無邪気が街を駆け抜ける

先日、自転車で駅に向かう途中、横から飛び出してきた自転車の子供とぶつかった。交差点に入る前にミラーで確認したのだが、まったく見えない角度から飛び出してきたので、瞬間的に何が起きたのか分からなかった。唖然としながら尻餅をつき、受身を取れない…

おかえりホットサマー

暑いのは得意ではないが、雨降りは憂うつなので晴れた方が気分が良い。そのぶん寝不足になるのだが、昼寝で体力をキープしている。家でのPC作業なので体力など使わないが、暑さに耐える精神を支えるための体力は必要だ。健康な精神は健康な体に宿るなんて…