おかえりホットサマー

 暑いのは得意ではないが、雨降りは憂うつなので晴れた方が気分が良い。そのぶん寝不足になるのだが、昼寝で体力をキープしている。家でのPC作業なので体力など使わないが、暑さに耐える精神を支えるための体力は必要だ。健康な精神は健康な体に宿るなんて言われたものだが、まあソレだ。

 絶え絶えではあるが、根性なしなりにジョギングも続けている。夏場はシンドいので、距離を短くしたり途中で涼んだりして、のんびりやっている。涼みながらブログを打ち込んだり、イヤフォンで音楽を聴いたりしている。とても気分が言いのだが、昼間のベンチで中年が涼んでいるのは不審だ。

 不審がる誰かに見咎められていないかと、周りをキョロキョロ見渡してしまう。その姿は見事に不審なので、通報される前に立ち去った方が良い。でも木陰のベンチは去り難い心地よさがあり、このままノートPCを持ってきて作業したい衝動に駆られる。いや、それこそ不審なのでやめておこう。

 いま現在、僕がこの文書を打ち込んでいるのがその快適ベンチだ。いわゆる公園のベンチ的なものなので、座り心地は悪い。ただ、木陰がちょうど良いのだ。熱気を感じつつ、吹き抜ける風は涼やかだ。目の前に水路があり、流れは澱んでいるが涼感はある。ただ、後ろの道路がちょっと気になる。

 路面から少し下がった位置にベンチがあるせいで、後ろをクルマが通り過ぎる時に変な迫力がある。轢かれるような臨場感だ。タイヤと路面のノイズが伝わってきて、つい振り向いてしまうのだ。ちょっとした抜け道なので、その頻度は少なくない。そして、狭い道のわりにはスピードは遅くない。

 そんな抜け道の状況は警察も把握しているのだろう。パトカーが通ることも多い。この辺りに警察署はないので、重点パトロール地域なのだろう。カーナビが「盗難多発地域です」とアナウンスするようなエリアだ。民度は低い。そこに不審なマラソン人がベンチで涼んでいたら職質待ったなしだ。

北関東の某所で撮った写真だが、なんとなく夏休み感のあるのんびりした写真。