メトロポリスのドリフト王

 久しぶりに地下鉄に乗ったら、運転がひどく荒く感じる。今日は座れたのだが、発進時と停車時にかかるGで筋トレの気分だ。みんな自粛で体なまってるからほぐしてやろうという親切心だろうか。だとしたら余計なお世話だ。とにかく、発進停止のたびに構えてしまう。新人の研修期間だろうか。

 僕の住む街は長いこと「駅なし」の陸の孤島だったので、公共交通機関はもっぱらバスだった。そのクセで今でも天気が悪い日などはバスを使う。このバスも運転が荒い。荒いというよりシンプルにヘタだ。昨今のバスはオートマのようなので、さすがにエンストはしないが、発進停止がバタつく。

 ここ数年は使わなくなったが、かつては酔って帰るのがかったるくなるとタクシーを使っていた。最寄駅から千円程度だが、歩くと30分以上かかるし、酔っている時はさらに遅い。タクシーなら5分で帰れる。だから酔いの具合に応じて利用していた。このタクシーが、高確率で車内が臭かった。

 ちなみに先ほどから、冒頭の電車に乗ってこのブログを打ち込んでいる。終点近くまで行くので移動時間は長い。いい加減、運転手のドラテクが改善されても良さそうなものだが、相変わらず体が左右に振られて気分が悪い。いや、発進時はだんだんスムーズになってきた。やればできるじゃない。

 わが町を通るバスは、アクセルワークはイマイチだけど、狭い道を通る時には感心する。道は狭いけれど大型が抜け道に使うので、バス通りはいつも圧迫感がある。対向車に当たりそうだなと思って見ているけれど、そちらに当たったことはない。また、歩道側の縁石に当たることもない。さすが。

 車内がタバコか体臭で充満しているオイニー強めのタクシーは、いつも僕の意図を解して千円ジャストのところで下ろしてくれる。以前は何度も止まる寸前でメーターが上がって舌打ちしたものだが、ここ数年でやっと僕がメーターの勘所を読めるようになったのかもしれない。でも、もう忘れた。

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川路標識とでも言うのか。日常的な移動手段に船を使うのは魅力的だ。