マイ・サステナブル・デイズ

 部活中心の学生時代を過ごしていた僕の第二の私服はジャージだった。高校生までは学ランと体育着が学生生活の大半で、そこに部活でのユニフォーム的なものがプラスされる。それぞれの部活に応じた縛りのあるスタイルだが、そこに個々人のセンスが足される。お洒落なヤツはひと味違うのだ。

 大学まで部活一辺倒の学生生活だったが、部活での服装には全く気を使わなかった。大学の頃は自分で買うことも無く、とは言えスポンサーが付くような有名選手なわけもなく、先輩のお下がりのウェアが主体となっていた。部活中の僕の衣類は、どこかに必ず穴が空きボロ切れ同然の外見だった。

 とにかく金をかけない。これはラグビー部ということが影響していると思う。新しいジャージを買っても、おろしたその日に破れたりするのだ。ちょっと落ち込むけれど、そんな競技だから仕方ない。僕が買うのはスパイクだけだった。そのスパイクにしても穴が空いていた。見るからに汚かった。

 そんな大学時代、体育大に練習試合に行ったりすると、そこの学生は体育着を上手く着こなしている。男子のことは目に入らないので、僕が主に見ていたのは女子だ。ありきたりのジャージやトレーナーなのに、どこかにセンスを感じさせる着こなしなのだ。女子体大スタイルブックでもあるのか?

 僕にとって運動着は消耗品だ。わざわざ新しく買うことはなく、普段着で着倒したTシャツや学生時代の名残のジャージなどを着る。今でもジョギングの服装はそんな感じだが、近所の目を考えると穴の空いたTシャツは問題あるのかもしれない。学生時代の汚れた部活着よりは多少はキレイだが。

 やっぱり「それ専用」としてウェアを買い揃えた方がやる気は出るのだ。金をかけてしまった手前、引くに引けずに頑張るというモチベーションもあるかもしれない。でも、そんなケチくさい根性に縛られるのはゴメンなので、これからもボロ布で走り続けて行きたいと思う。あまり走ってないが。

用水路沿いの鳩は、僕が頻繁にサボるジョギングをずっと見つめ続けている。