いつまでも夏休み中年

 仕事のバランスが悪くて、夏になるとヒマになる。暑いからダラけて過ごしてしまうが、この時期のヒマは数ヶ月後の金欠に結びつく。フリーランスなどと言ってるが、その内実は業務の切り売りなので、仕事をしなければ無職と同じだ。その現実から目を背けるために、長い夏休みと言っている。

 勤め人の頃は、数少ない休みなので出かけたりしたと思う。勤めていた時期が遥か遠い記憶なのでハッキリ覚えてないが、会社の同僚と海でバーベキューしたのを覚えている。その会社での日々が憂鬱だったので、その旅行も全開で楽しめたかは疑問だ。でも女子社員が多かったので賑やかだった。

 今年の夏は、この週末に観に行くプロ野球が楽しさのピークになるだろう。そのため、今週はあまり飲みに出かけずに、楽しむ精神を高めている。僕の推しの球団のホームゲームで、現在ホーム連勝中なので熱い試合になりそうな期待で高まっている。いまの好調を維持すれば、優勝も見えてくる。

 この試合の予定があるので、この日の前に不安要素を産みたくなかったので、仕事を断ってしまった。それは仕事と呼べるかどうか疑問なのだが、なんとなくギャラの発生しないお手伝い業務の匂いを嗅ぎ取っている。こうやって事前のギャラ交渉がやりづりい部分も、この仕事の嫌いなところだ。

 やはり会社に属するというのは安心感のあるものだ。僕が勤めていた会社で、安心感があったのは20代に勤めていた会社だけだ。最後に勤めていた会社は、僕が辞めてしばらくして倒産した。社長の趣味でやってるような会社だったので、沈没船から逃げるように辞めた。それ以降はいまに至る。

 あの会社を辞めて10年以上経つ。倒産した会社なので辞めたことに後悔はない。辞める前に次の就職先を決めておかなかったことが失敗の始まりだ。あの頃は年齢的に転職は無理だと思ったが、いまにして思うとラストチャンスはまだあったように思う。いや、あの頃も何社か落ちてんだよなぁ。

選ばなきゃ仕事はあるが、選ばなかったから後々倒産する会社に入ってしまう。