内なるエナジーの目覚め待ち

 夏バテという感じでもないのだが、最近ちょっと調子が悪い。別に新型の何某に感染したわけではないし微熱もない。ただ、先日の尻もち以来、力が入らない感覚がある。気合を入れるときは尻をパシンッと引っ叩いて姿勢を正すクラシカルなマナーがあるが、その尻から力が抜けるような感じだ。

 確かにこの頃は暑いし、この先のさらなる夏の追い打ち的な暑さは耐えられそうもない。そこでマイルームにエアコンを導入することになった。工事は本日。そのために部屋を片付けたり、掃除をするだけで今日の分の元気は使い果たしてしまった。僕のライフゲージは旧型ファミコンゲーム級だ。

 古いゲームと聞くと「スペランカー」と「魔界村」を思い出すが、それはやり込んだからではない。どちらも操作するキャラが異様に弱いのだ。その割にマップ上のタスクは多いというか、まあ難易度の高いステージなのでバランスが悪い。せめてライフゲージが四つあれば楽しめたと思うのだが。

 話を戻すが、とにかく最近の僕はパンイチ状態のアーサー(魔界村の主人公)のように一撃で倒れる状態だ。尻の痛みもあるが、推しているプロ野球球団が3連敗でオールスターゲーム前の前半戦を終了するというガッカリ感も大きい。他人が野球しているだけだというのに、物凄い喪失感である。

 あとは、たぶん行きつけの酒場が長い休業に入っていることだろう。ずっと会っていた人間に会わなくなるというのは淋しいものだ。それも明日からは再開すると言う。僕のライフも少しづつ回復してゆくだろう。鎧をまとったアーサーが聖水を武器として持っている程度には回復したいところだ。

 テンションが高い時の僕は、きっとメタルを聴いている。メタルからエナジーを得たいと思うのは、元気になりかけている時だ。今は普通に国内アーティストの曲ばかり聴いている。別に歌詞が分からないとノレない、などと思っているわけじゃない。ただ、なんとなく気分として優しい曲が良い。

サバゲーのフィールドにあった不気味なオブジェ。僕の今の心象風景のようだ。