2022-01-01から1年間の記事一覧

ヤングホラーデイズ

僕は怖がりだった。いわゆるオバケ幽霊の類の話をされるとビビりまくっていた。油断して読んだホラー漫画がトラウマ級に恐怖を植え付けていたこともある。だが、それは過去形だ。そんな怖がりだった時代の思い出と、そこからの解脱についての顛末を記したみ…

出口の光は幻か

年に一度だけの繁忙期がもうすぐ終わろうとしている。この時期の忙しさは分かっていることなので、仕事を絞っている。だから、あまり焦ることはない。ただ拘束時間が長いのでウンザリする。そんなビジータイムも終わりが見えてきた。あとは僕が仕上げるだけ…

空は飛べないはず

初めて映画「マトリックス」を観たとき、僕は物凄いものを手に入れたような感覚になった。いま見えている世界は偽物で、思考次第でその偽物の世界で自在に動くことができる。あの感覚を実生活に取り入れたら、もっと自由に生きられる気がした。あの世界を鵜…

言葉探偵の推理ファイル

小さい頃「オッサンくさい」と思っていた言葉を自分が使っていることがある。口に出さなくても、頭の中で気持ちを言語化する時にオッサン表現で表していたりする。自然に使っているというより、自分の年齢に合わせてオッサン表現を当てている気がする。我か…

ニューヨークに行きたいのか

インバウンド消費という言葉を急に聞かされるようになった。海外からの旅行者がもたらす観光収入のことだろう。僕の業務には何ら影響を及ぼすものではないが、長らく続いた鎖国から解放されて旅行者が流れ込んでいるのは良いことなのだろう。コロナ禍が終末…

君の体は無限のキャンバス

先月の中頃にかけてやる気を失っていた当ブログだけれど、気を取り直して再開したのも束の間、多忙にかまけて更新するのをすっかり忘れていた。年に一度だけの繁忙期だが、年々発注元の扱いが雑になって、ひっきりなしに仕事依頼のメールやデータ修正の指示…

定休日の忘れな草

よく行く酒場の定休日が隔週火曜日だった。店長から「第2・第4は休みだよ」と何度も言われた。でも、火曜日の回数で数えるのか、週の順番で数えるのかで迷うのだ。第2週目だけど第1火曜日の場合はどちらか、という厳密な確認をしてない。だから、10年…

リメイクの才能ください

サイズが合わなかったり、ちょっとヤレてきた服をリメイクしたい。ウエストが太すぎるパンツ(気取ってズボンのことをパンツと呼んでしまった)のウエストを絞る部材がないかと探していた。そのパンツはベルトループがないので絞れないのだ。紐を通そうと試…

通りすぎた野球

今年は過去イチの熱心さでプロ野球の試合を観戦した。現地観戦したい気持ちはあるが、声出しを控えた状態だと現地の面白味は減ってしまう。同じチームのファン同士の熱気を共有するという気持ちが薄いのだ。そもそも、僕の周りに同じチームのファンが少なか…

冴えないサンデースポーツ

日曜日に今年最後の野球の試合に参加した。初戦はローカルルールにより、3回コールド負けとなった。僕らの次の試合が不戦勝となったということで、勝ったチームから練習試合を申し込まれた。ほとんど試合にならなかった僕らと、せっかく集まったのに試合が…

もう会えないかもしれない

行きつけの居酒屋を出禁になる夢を見た。不吉な夢だ。夢なので整合性は皆無だから、特に原因はない。でも、僕の中に出禁にされそうな覚えがあるか、出禁にして欲しいという願望があるのかもしれない。強制的に行かない場所ができると、ある意味で楽になる。…

賞味期限ぎれの価値観

僕はなるべく知り合った人のことは好きになる努力をする。だから、どんどん好きな人が増える。でも、なかなか好きになるポイントを見つけられない人もいる。そもそも、僕に対して悪感情を持っている人とは仲良くもならないので、そういう人は論外として、少…

MUONのYAON

外出の際の必需品は、イヤフォンと文庫本。どこに出かける時も、これさえあればストレスなく過ごせる。僕にとってマストアイテムなはずなのに、外出前にバタバタすると必ず忘れてしまう。しかも高頻度で両方忘れる。このふたつのうち、どちらかと言うとイヤ…

旅情わきたつオータム

僕は旅行好きではないのだが、秋になると何となく旅行でも行きたいような気分になる。たぶん、実際にこの時期に旅行に出たことは一度しかない。それが楽しかったから、成功体験として「秋は旅行の季節」と印象付けられているのかもしれない。旅行は好きでは…

ジーパンTシャツ、スニーカー

10月に入って夏の気配が完全に消え失せてしまったが、油断しているとまた暑くなったりする。僕は特に衣替えというのをしたことがなく、年柄年中Tシャツや半袖のシャツを着ている。高機能アウターを持ってないので重ね着しないと耐えられないのと、汗かき…

最初で最後のエモーション

いつ頃からか「エモい」という言葉を聞くようになったが、最近この言葉を使う時に、みんな半笑いで言ってるように思われる。死にかけている言葉なのだろうか。世代間の断絶がある言葉なので、若い人にとっては終わりかけの言葉で、僕くらいの世代だと正しく…

涙のラストゲーム

昨日でプロ野球のペナントレースが全試合終了した。あとは今週末からのポストシーズンを待つばかりだ。優勝チームが決まってからも、最後まで盛り上がれる要素としてクライマックス・シリーズは大事になってきている。以前は違和感があったが、もうこの方式…

ディグマイホームタウン

中学時代の友達が、僕らが住む埼玉の端っこの町のことを調べているという。土地のこと、町の成り立ちのこと、古い建造物や市内の旧家のことなどを掘りまくっている。そんなサークルを主催して、勉強会や講習会、取材や寄稿などで活躍している。興味の向く先…

夜に置いてきぼり

昨夜のことを覚えていない。酒場で飲みすぎたからだ。まだらに覚えてるのは、シャックリが止まらなくなったことだ。いや、むしろシャックリのせいで記憶が鮮明に戻ったのだ。僕はシャックリを止めるのが下手なので、何日もヒクヒクし続けてしまう。そのこと…

僕らの住む世界の矛盾

涼しくなったなと思って長袖を着ると、なんか蒸し暑く感じたりする。それで出掛けに長袖を脱いでTシャツ1枚で外出すると、肌寒さとバランスの悪さに恥ずかしくなる。で、出先でシャツを買う。そういう時に買った服は意外と実用的というか、やけに重宝する…

旅立つ君の心に送る

すべての旅行に焦がれる若者のバイブル、沢木耕太郎の「深夜特急」を居酒屋の学生バイトの男の子に貸した。大学生が読むべき本だと思ったし、僕が学生に渡せるものと言ったらコレくらいしかないと思ったからだ。その彼が、どうやらバイトを辞めてしまったら…

レスポンスの手元調整

僕は仕事をもらうと、割と即日で返してしまう。先方からの締め切りはずっと先なのだが、いつまでも手元に置いておきたくない。爆発物を回し合うゲームのように、早く次に送ってしまいたいのだ。ただ、早過ぎると別の問題が浮上する。締め切りの短い仕事を無…

ラストオーダーを止めて

飲みはじめると楽しくなって、自力ではやめられないタイプだ。家では多少ブレーキが効くが、酒場だとサイフの中身が無くなるまで飲みたくなる。もちろん、そんな飲み方をしたら体も金も保たないので、頭の中で多少は計算している。飲むペースや、頼む酒の値…

高圧ボーイは匿名希望

僕の携帯には頻繁に見知らぬ番号から電話が掛かってくる。出なければ良いのだが、魔が刺して出てしまうと、果たしてそれはセールス電話に決まっている。携帯と連動してワイファイのサービスを安く利用しませんかと勧誘してくる。何度も断っているが、何度も…

噂の真相から離れろ

ある事件があったとして、その事件について最初に持つのは被害者への同情や加害者への怒りだったりする。当事者でもないので、よほど残忍な事件でもない限り怒りよりも同情の方が大きいかもしれない。可哀想とか、悲惨だなくらいの感情だ。その程度の気持ち…

選ばれし猛者集う最終決戦

本日はプロ野球・セ・リーグの天王山、というか優勝が決まるかどうかの一戦。2位のチームが負けたら、1位チームの優勝が決まる痺れ試合がある。僕が愛し、応援し続けているのが2位のチームで、対戦成績的にはかなり分が悪い。そんな1位2位の直接対決を…

期待する体力

プロ野球の特定チームに肩入れして、応援しながら見ている。この球団を応援すると決めたのは子供の頃だが、今のように明確に、熱心に応援するようになったのは最近だ。陽気に楽しむ分には健康的だが、負けると落ち込むし、ネガティブな発言をしてしまう。そ…

過去に遡り今に蘇らせる

僕が45歳の時、中学校の同窓会に初めて参加した。40歳から5年ごとに開催しているという話だ。むかしは、いま会うことのない同級生よりも日頃の仲間の方が大事だと思って、同窓会には興味がなかった。でも思い返すと中学生時代は楽しかったので、会いた…

君の脳みそを見せてくれ

先日まで法廷ものの小説を読んでいた。傍聴席に座るために通うような気分でページをめくっていたので、そのリズムを崩したくない。本を読むという楽しみが生じている間は、次の本を絶やしたくない。そう思ってまとめ買いした小説が、あと1冊になってしまっ…

アーバンソウルサバイバー

音楽を聴くのが好きな一般人なので、日常で無音なことはあまりない。高校生の頃は寝る直前までメタルを聴いていた。睡眠導入にメタルは合わないと思われるかもしれないが、爆音で聴くわけじゃないし、美メロなのでファンタジー系の夢を見そうな予感はある。…