レスポンスの手元調整

 僕は仕事をもらうと、割と即日で返してしまう。先方からの締め切りはずっと先なのだが、いつまでも手元に置いておきたくない。爆発物を回し合うゲームのように、早く次に送ってしまいたいのだ。ただ、早過ぎると別の問題が浮上する。締め切りの短い仕事を無理強いされることが増えるのだ。

 先方からの「◯◯さんなら間に合うでしょ」みたいに言われると、日頃の早く仕上げる仕事に対する嫌味のようにも聞こえる。早さへの価値とか評価はなく、単に言うことを聞くヤツ程度の扱いに感じる。そんな時に「じゃ、特急料金いただきます」と返したいところだが、そんな料金設定はない。

 そんな無茶ぶり対策として、早めに終わっても納品は納期ギリギリまで止めることがある。今も故意にひとつ止めている案件があるが、さっきまで忘れていた。思い出して急いで仕上げたが、こうならないよう早めに進めているのに本末転倒だ。僕は仕事が早いのではなく、急かされたくないのだ。

 仕事の一環として書類の作成があるが、僕はいまだにキーを打つのが遅い。肩に力が入ってしまうし、キーボードを見ながらでないと打ち込めない。ハッキリ言ってスマホで文章作成した方が早いが、なぜか僕のスマホは誤変換が多いので疲れる。それに文書ソフトの互換性がないのでPCを使う。

 文書の打ち込み作業がもっとも苦手だと言えるが、その仕事が頼まれる作業の大半なので、いい加減慣れてほしいものだ。でも、僕は経験すれば身につくと思っているので、テキストを早く打てるように練習することはない。このブログがそれに近いのだが、実はブログはスマホで打っているのだ。

 苦手意識があるから早く終わらそうと考えるので、結果的にサッサと終わらしてしまう。手元に留めて置きたくないのは、苦手なものをいつまでも見ていたくないからだ。それに、早く納めてしまえば、仮に間違いが見つかっても先方で直してくれる。ギリギリになると修正できないので怒られる。

猫にカメラを向けると逃げられることが多いが、ステイしてくれると可愛い。