クロスロードは給水ポイント

 毎日のジョギングでは、なるべく途中の自販機でキレートレモンをグビッと飲むようにしている。今は走るのに適した気温だが、夏場になるとバテてしまうだろう。途中で給水する意識を植えつけておけば、脱水などで体調を崩すこともないと思う。この習慣をあと3ヶ月は続けようと思っている。

 現在伸び悩みというか、減量のペースが止まっている。3週間ほど、最軽量を更新していないのだ。それ以前はサクサク減っていたので、この増減にはストレスを感じる。でも、僕は子供の頃から夏場に体重が減るタイプだと思っている。食事の量は減らないのだが、やはり発汗量が多いのだろう。

 夏にラストスパートを持って行く感覚なので、最終的には理想体重の87キロくらいまで減らせるような気がする。その夏を支えるのが給水ポイントの自販機だ。いつもキレートレモンを飲んでいるが、これに関しては消去法だ。他の飲み物は飲む気がしない。だから、楽しみというわけじゃない。

 そういえば、幼少期に近所に自販機が登場した当時のことはボンヤリ覚えている。子供の行動範囲で自販機がある場所は限られている。50メートルほど歩いた工場の前にビンを引き抜くタイプの(いま思えばクラシックな)ジュース販売機と、現在と同様の缶ジュースを選ぶ自販機が設置された。

 ある日、近所のガキ大将が「ふたつ同時に引き抜くと2本とも抜ける」という裏技を教えてくれた。ビンを引き抜くタイプの方だ。何度も試したが、ファンタとスプライトのビンが手の中でツルッと滑るだけで販売機から抜けることはなかった。その嘘つきガキ大将もいまは亡き愛しの馬鹿野郎だ。

 また別の日、小学校高学年の頃だと思うが、その販売機の前を通ると規則的な機械音と金属が落ちる音が聞こえてきた。横目で見ると、その自販機の釣り銭受取口から小銭が溢れていた。子供には喉から手が出るほど欲しい小銭だが、強がって素通りした。帰りにもう一度見ると、回収済みだった。

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近所の公園にある鉄棒。逆上がりの確認をしたいのだが恥ずかしくて未遂。