有象無象にアレルゲン

 数年前から定期的に病院に通っている。痛風対策の薬を処方してもらうため、近所のクリニックを選んだ。ある時期から病院への不信感を募らせていたので、なるべく行きたくないと思っている。でも、気持ちと裏腹に体は正直なもので、寄る年波には勝てない。痛風以外の用事も年々増えてきた。

 クリニックはお年寄りの集会所のような雰囲気があるが、普通に予約しても2時間は待たされるので、顔なじみと会話をして時間をつぶしているのだろう。僕はネット予約で行くので、時間近くまでは家で待っている。とは言え予約時間を意識しているので、その時間を有効的に過ごせてはいない。

 あるとき、問診中に鼻をグズグズさせていたら「花粉症?」と医師に聞かれた。特に調べてはいないが、恐らくそうだと答えた。すると、この際アレルギー源をはっきりさせておこうということで採血して調べられた。それによると僕のアレルギーは「スギ」だけらしい。その刷り込みが強くある。

 その検査には定番のアレルギー項目が数十種類あり、そこに引っ掛かったのがスギだけだということだ。僕には、こういう検査を盲信するところがある。絶対のものとして受け入れてしまう。だから僕には他に何のアレルギーもないと、ここ数年は信じてきた。時折感じる違和感は見て見ぬふりだ。

 最近、酒場でシャックリが頻繁に発症しては止まらなくて困っていた。そのトリガー因子として思い当たる食物がある。ナッツだ。ナッツアレルギーは幼児期のものというイメージがあるが、果たして直接の因果関係はあるのか。ただ、ここ数回のシャックリ事案で共通しているのがナッツなのだ。

 アレルギー症状をネットで調べると、シャックリとは書いてない。それは、シャックリ程度で受診する人がいないからではないのか。実際のところ僕も自然に治まっている。ここが盲点なのかもしれない。新しい症例として「数日間のシャックリ」が加えられるかも。とりあえずナッツは控えます。

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ナッツのせいにしているが、すべては夜の酒場巡りが元凶なので自戒せよ。