輝く光の中で目覚めよ

 僕のベッドの頭側には大きな窓がある。カーテンが閉まっているので、朝起きても日差しは入ってこない。太陽の光とともに目覚めるのが人間の理想的なサイクルだと聞いたことがある。あのカーテンは理想とは程遠い。日差しが差し込むようなカーテンに替えれば良いと人は言う。僕もそう思う。

 カーテンを買うのは面倒だ。そんなことを思いながらカーテンを開けて、曇天の外光を部屋に取り込んでいると、窓のガラスから目が離せなくなってしまった。なんの汚れだろう、カビかなぁ、汚ねぇなぁ。そう思うやいなや体が動いていた。ガラスにスプレーを吹きかけ、汚れが浮くのを待つ男。

 実は一昨年の暮れあたりにやろうと思って、窓掃除用のスプレーを用意しておいたのだ。そのことを放置しているうちに、世界が新型ウイルスで大騒ぎになってしまった。家にいる時間が長いから「掃除なんていつでもできる」と考えてしまった。そんな怠惰の隙をついて、今朝は窓掃除に励んだ。

 ただ、ガラスを綺麗にしたところで外は曇天だし、カーテンを閉めたら何も見えない。部屋の快適性を上げたい気持ちはあるのだが、パンデミックが明けたら部屋にはなるべくいたくない。今だけの快適性のために面倒なカーテンのことを考えるのは嫌だなぁ。結局、最後には怠惰が勝ってしまう。

 やらない言い訳を考えることに関しては誰よりも仕事が早い僕の怠惰だが、そもそもカーテンに関しては長年の課題でもあるのだ。自分がイチバン落ち着くというか、腑に落ちる色のカーテンを選びたいと思っている。そして、朝には日差しの明るさを感じられる程度の遮光性のものにしたいのだ。

 時間があるときに済ませてしまいたい仕事として、カーテン選びは最適と言っても過言ではない。どうせなら最高の選択をしたい。僕の部屋には窓が2面ある。南と西なので、本当は遮光性の高いものにしたい。でも、スッキリ起きるためには頭側(南)は光が透過した方がいい。さて、どうなる?

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大きな窓辺に立つと、遠くのビルにデューク東郷がいないか確認してしまう。