トラブルシューター休眠中

 いつもの仕事がいつも以上にスムーズに進んでいるときは注意が必要だ。いつもは最後まで回答がこない最終確認が異様に早いのは、締切日に大トラブルが発生する予兆なのだ。僕としては完パケ納品済みで終わったと思っている案件が、厄介な大幅修正とともに締め切り当日に差し戻されるのだ。

 そういうトラブルを何度か経て、そういう案件は次第に減ってくる。面倒な仕事は時間だけ浪費して、自分の仕事的な体力アップには繋がらない。ただ、小手先の応用は効くようになる。手数のオプションを多数用意しておくのは、トラブル回避には必須のテクだ。そうやって仕事は簡略化される。

 いま僕は、自分のキャパの5割くらいしか仕事をしていない。それは、おそらくこの世で僕ができる仕事の総量がその程度なのだ。できる仕事じゃなくて「やりたいこと」を提案して自分の仕事として取り組めば自分のキャパなんて一瞬でパンクするだろう。キャパがパンクしたら拡張すればいい。

 そんな仕事だが、締切日が重なることは多々ある。同時進行で複数の発注元から仕事を急かされると、自分を売れっ子と勘違いしそうだ。僕は勘違いしたくないので、急かされる前に納めてしまう。先方から仕事の依頼が入る前に「そろそろ」と催促のメールを入れてしまう。数少ない営業活動だ。

 現在、もろもろの仕事がスムーズに進んでいる。拡散期の仕事と収束期の仕事が混在しているが、混乱することなく淡々と終わりに向かって進行しているように見える。そんな仕事漬けの日々の合間に小さな楽しみを仕込んでいる。自分へのご褒美であり、働く意味を再確認するための原点回帰だ。

 今週末、久しぶりにライブイベントを観に行く。東京都内のイベントなので、主催者は関係機関への調整で大変だったろうと思う。緊急事態宣言下ではあるが、対策を徹底していれば開催できるようだ。いろいろと制限の多いイベントなのだが、気分転換に音楽を浴びるのは良いことだ。楽しもう。

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倉庫からの音漏れに一瞬「バンドの練習か?」と思うが、だいたいラジオだ。