安請け合いの代償

 仕事はなんでも断らないと思っているが、それでもできないことはある。自分の専門外のことを頼まれても対応できるわけがない。ただ、他人から見たら「同じようなもの」と思われて頼まれることがある。アレができるんならコッチもできるでしょう、そんな無知な連想で仕事を頼まれたりする。

 そういう専門外の仕事を請け負って、恐々と進めてやっと終わったと思ったら納入後のトラブルが生じた。途中経過を見ているのだから文句を言われる筋合いはないと思いつつ、僕にはそのトラブルが予想できていた。その点を噛んで含むように説明していれば、何も言われることはなかったのだ。

 キーマンと呼ばれる人は、あまり矢面に立ってくれない。最初にその人が出てきてくれさえすればスンナリ進むのだが、そういう人に限って自分の部下に任せていたりする。全部を任せているのではなくて対外交渉だけを担当させて、最終決定権はキーマンが握っている。僕にとっては二度手間だ。

 このトラブルにしても間に人が入っている。僕は仕事に関しては短気なので結論を急いでしまう。でも、直接その最終決定権者とやりとりしているわけではないので、このトラブル解決にしても返事待ちの時間が生じるのだ。自分にも非はあるので説明したい部分もあるし、言い訳もしたいのだが。

 僕の周りには何故かこういうタイプの人間が多い。あいだに人を介することで当人は指示するだけの立場になる。その周りの人たちが右往左往させられる。その右往左往に巻き込まれると疲れるので遠巻きで見ていたつもりが、いつの間にか僕も中の人になってしまう。手のひらの上の雑魚なのだ。

 現状は、そのトラブルの元が分かっているので、その軽い説明をあいだに入った人にメールした。その人がボス(つまり最終決定権者)を説得してみるという。これがクレームとなり、僕にやり直しを求められたとしたら困る。もともと「できないこと」なので、やり直しても結果は同じだからだ。

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不本意なクレームに悶々とした時は海でも見に行きたいぜ。フロム海なし県