アクセルほどほど北上せよ
最近、仕事で回るお客さんの数が激減したので、いい機会なのでダブルワークに移行したいと思っている。平たく言えば、フリーランスじゃ食えないのでバイトするだけの話。側から見ればフリーターである。そこに明確な違いがあると主張する気はないので、フリーター宣言と言い換えても良い。
お客さんの所在地はバラバラなので、ふた月に１度とはいえ、それらを回るには時間がかかった。その予定に都合の良いシフトのバイトも思いつかなかったので、なし崩し的にフリーランス仕事をしていたのだ。その縛りがないなら、自由にバイトして合間にフリーランス仕事を入れた方が健全だ。
バイトを探すのは、新しいクルマ探しのような感覚で楽しい。楽しいけれど、条件を絞っていくとドンドン求人がなくなる。一応フリーランスで頼まれる仕事のことも見越して、毎日ビッチリ入るような仕事先は避けたいところ。このように、条件を付けると急に冷たくなるのが世間というヤツだ。
僕のフリーランス業務を下支えしていたのは、関東を中心に、各地に数件あったお客さんだ。別に彼らが僕をフリーランスとして熱烈にプッシュしてくれていたわけではなく、太い客が多かったわけでもない。ただ、わりと広範囲にお客さんがいることで、移動する楽しみがあったことは否めない。
各地に僕なりの「憩いの場」として、ご当地ラーメン屋や周囲のグルメを探るのも楽しみだった。そんな各地のグルメ探訪でも、良い店がなかなか見つからなかったのが茨城県のひたちなか周辺。仕事先の人に聞いて、やっと見つけたお気に入りのスタミナラーメン屋も、程なく閉店してしまった。
その店がなくなると同時に、僕の顧客も仕事を断ってきた。僕がやっていたのは実務で、営業は発注元の仕事だったので、断られたら対策のしようがない。ただ仕事がひとつなくなるだけ。このようにして、客先に行って打ち合わせる仕事がほぼなくなり、僕のグルメ地図は長く更新されていない。
