1時間ちょっとのまわり道

 何が楽しくて出かけるのかと言えば、そりゃ昼メシをどこで食べようかと探したり、出先のお気に入りのラーメンを食べたりするためだ。仕事で出かけるときも、その途中で食事を楽しむことをセットにしている。昨日は世田谷方面で仕事だったので、その前に家系ラーメンを食べるつもりだった。

 昼から3時間ほどの短時間で終わる簡単な仕事なのだが、リモートでできることを、あえて出向いてやっている。それは、そっち方面に出かけたいからだ。世田谷には母校があるから、自分が所属していた部活のOBヅラして行くことはできる。でも、何十年も行ってないので今さら感は否めない。

 ただ、学校には行きたくなくても、その界隈には学生時代の残留思念が残っている。そんな気配を嗅ぎに行くために、月イチの世田谷出勤を長年続けている。そして、せっかく行くなら昼メシは美味いものを食べたい。ところが、その仕事先の事務所がある駅周辺は、悲しいほどランチ不毛地帯だ。

 僕としては、その仕事場の近くで自分だけのグルメ店を探したい。その事務所の人間も知らないような隠れた名店を見つけたら、どんな良い仕事をするよりも尊敬される。そんなことが目的なわけではないが、ランチ不毛地帯でオアシスを求めるように歩き回り、裏街の名店を探したこともあった。

 結論から言うと、そのエリアで隠れた名店は見つからなかった。グルメ検索サイトで調べると、寿司屋の名店はあるらしい。でも、ランチでサクッとという感じでもないし、そもそも僕が寿司をそれほど好んで食べない。海沿いの街に行ったらローカルルール的に食べるが、内陸では心が動かない。

 で、その世田谷の事務所に行くときは、途中下車してランチを食べてから向かうことになった。乗り換えで使う駅が、ランチのバリエーションが多くて気に入ったのだ。そこの家系ラーメン屋は、店員の目が行き届いた人気の店だ。昨日は朝メシが遅かったので食欲がなく、素通りしてしまったが。

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世田谷の事務所周辺の夜景。今では夜までいることはないので、古い写真だ。