ズルズル後ろに引きずって

 最近の僕は予定通りの時間に行動できない。自分が怠惰なことを織り込み済みで予定を立てているはずなのに、それをさらに上回ってルーズになる。それは、僕が立てる予定がいつでも「せっかちバージョン」に設定されているからだろう。当日になると、そんなに焦る必要はないと思ってしまう。

 実際に予定より遅く出たとしても、当日の用事に支障をきたすことはない。ただ、ちょっとだけ忙しなくなる。その忙しなさを回避するための「せっかちバージョン」なのだ。それは理想と言い換えても良い。理想を持つことは大事だと思う。だから、これからも予定の段階では理想を追い求める。

 今日も、すでに予定を無視した行動になっている。そもそも起きる時間からズレている。最近ルーズになっているので、朝食の時間を早めようと思っていた。その上で、食後の運動としてジョギングしてから出かける予定だった。いつもよりやることが多いのだ。盛り込みすぎるのは僕の悪いクセ。

 いつかは、この理想通りに動ける日が来るのだろうか。立てた予定を崩すことが僕の創造と破壊なので、唯一のクリエイティブ活動とも言える。でも、果たしてこの創造は成立していると言えるのだろうか。予定通りに行動していないと創造にならないので、まずは理想を実現しなければならない。

 理想を実現できてしまったら、ある種のゴールではないか。その理想に向けて試行錯誤し、トライアンドエラーを繰り返し辿り着くのがゴールのはずだ。それを「とりあえず」で実現してしまっていいのだろうか。いいのだ。それはゴールの理想ではなく、スタートの理想だということを思い知れ。

 最初の会社に勤め始めてから、僕の朝は怠惰との戦いになった。とにかく会社に行くのが億劫で仕方なかった。それほど遠いわけではないのだが、バスと電車を乗り継いで行く道のりが果てしなく遠く感じた。そんな朝の気分が今でも残っているので、いまだに起きると憂鬱の波が押し寄せてくる。

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小田原早川漁港の施設。漁港の朝は早いので僕のようなズボラは務まらない。