ギリギリのフチをつけ

 今週は、年内の仕事における最初のヤマ場だ。とにかく急かされることになる。木曜日までの僕は、忙殺というより、忙死するかもしれない。もちろん比喩としてだが、忙しい方が気がまぎれる。ヒマだと気持ちも体力も落ちていく一方だ。怠惰な僕にとって、尻を叩いてくれる仕事はありがたい。

 繁忙期というのは、文字通り忙しさが一点集中する時期だ。今週に大きなヤマ場があるからといって油断できないのは、来週にも同様の山が来るからだ。終わってひと息つけない。僕のような怠惰輩のひと息は長い。1週間くらいは平気でサボれる。でも、そこにビッシリと次の仕事が入っている。

 別に忙しい自慢でも、仕事をたくさん頼まれる売れっ子だと主張したいわけでもない。ただ、安いからコキ使われているだけだ。だから、ヘトヘトになるまで職場に残って根を詰めることはない。できることは家でやるので、本当なら毎日通う必要もない。ただ、作業環境の都合で出ているだけだ。

 なるべく精神衛生上の不都合をクリアした上で、できる限り手伝うというスタンスで仕事を受けている。でも、締め切りまで面倒見るので、結局最後まで付き合うことになる。先週までは、この状況にウンザリ気味だったが、週末をまたいで腹が据わった。もうやるしかない。忙殺上等じゃないか!

 忙しいといっても、職場に着くのは昼前だし、7時以降まで残ることはない。必ず6時には帰る気配を見せる。日当換算での仕事なので、働く時間を減らすことで実質の時給を上げるという自己満足を狙っている。とはいえ、シビアに調整しても、同じ日に別の仕事をこなさないと意味ないのだが。

 夕方に帰る気配を見せる行為を、僕は密かに「牽制球」と称している。もちろんフリーランスの僕が何時に帰ろうと自由だ。頼まれた仕事は締め切りまでに終わればいいのだから。でも職場の人には、特に仕事がなくても「もう少し残ってくれ」的な顔をされる。そこの綱引きがすこしだけ面倒だ。

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仕事が忙しいと頭の中も仕事だけになる。旅先の駅の写真で脳内逃避行せよ。