来たる、決戦のとき

 嵐のあとの爽やかな快晴となった日曜日。昨夜の強風には身の縮む思いをしたけれど、雨雲レーダーの予報を信じて、ひたすら過ぎ去るのを祈った。当初の予報通り記録的な雨量を観測し、各地の川も氾濫して周辺に被害を及ぼしている。気象のもたらす被害は、年々その脅威を増しているようだ。

 朝起きて、家の近所は水も出てないのでひと安心したけれど、近くの用水路とかは氾濫してるんじゃないかと思い、ジョギング姿に擬態して確認しに行った。擬態というか、実際にジョギングもしたが、久しぶりすぎてすぐに息が上がってしまう。それでも走らずにいられない理由は、ふたつある。

 ひとつは来週の日曜日に、久しぶりに草野球の試合があるからだ。走ったところで能力アップするわけではないのだが、僕が久しぶりに運動をすると必ず肉離れする仕様になっている。だから、なけなしのマッスルメモリーに「来週は離れないでね」と念押しするためにジョギングを試みたわけだ。

 もうひとつは、本日開催が発表されたラグビーW杯の予選プール最終戦に向けた気合のようなものだ。台風の場合、試合中止で引き分けという事前の取り決めが、このところ取り沙汰されていた。試合に出るわけでもない僕だけど、走ることで「僕にできることは全てやった」と思って観戦できる。

 中年のとぼとぼジョギングなので、全然スピード感はない。すぐに肉離れしてしまう太もも・ふくらはぎなので、様子を伺いながら走ったり止まったりしている。たまに考え事に没頭していると、知らない間に距離を稼げていたりする。そんな時に油断すると、微小な段差で思い切り転んだりする。

 今日も、遊歩道に敷かれた石畳の数ミリの差につま先が引っかかって転びかけたが、両手をついて辛うじて耐えた。ただ、瞬時のその動作が腰にきて、怖くてそれから走れなくなってしまった。結局、本日の総距離3キロ程度で、ラグビーの試合で言えば前半の前半程度のランで終わってしまった。

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ジョギング中は注意散漫で、物流倉庫のパレットをアルカノイドに見たてたりする。