2022-08-01から1ヶ月間の記事一覧

奇妙な連帯感

むかしから「敵の敵は味方」という言葉があるように、共通の仮想敵の前で他人とにわかに連帯する時がある。この感覚は、共通の知人の悪口で仲良くなるのと似ている。中年域に入ってからは悪口が苦手になったので、それで他人と連帯することはなくなった。悪…

熱視線の先にあるもの

昨日は横浜スタジアムに野球を観に行った。桁外れにゴージャスな席を飲み仲間が斡旋してくれて、酒場の常連たちと連れ立ってのプロ野球観戦である。ホームチームを応援する者は2人だけ、その特別な席を斡旋してくれた人と僕だけだ。それ以外の人たちは、こ…

いつまでも夏休み中年

仕事のバランスが悪くて、夏になるとヒマになる。暑いからダラけて過ごしてしまうが、この時期のヒマは数ヶ月後の金欠に結びつく。フリーランスなどと言ってるが、その内実は業務の切り売りなので、仕事をしなければ無職と同じだ。その現実から目を背けるた…

ナイトライフの後方支援

我々は自分の言葉で説明できないものに頼って、日々の暮らしの快適性を手に入れている。科学的な根拠のないものは怪しいと思って生きてきたのだが、すべての現象に対して科学的な解説ができるわけじゃない。それでも、なんとなく「効きそう」というレベルで…

出遅れティアヌス帝

カタカナ言葉はしれっと定着するものもあれば、その後使うのが恥ずかしくなるようなダサい感じになってしまうものもある。だから、最近よく聞くなと思っても、初期段階では見の姿勢を取ってしまう。そうすると、結局その後も使わなかったりする。意味すらわ…

傍観者たちの夏

僕が月に一度出向く仕事場が世田谷の方にあるので、その際は出先で昼飯を食べてから職場に行くことにしている。途中の乗り換え駅で降りて、お気に入りの家系ラーメン屋で野菜盛りラーメンを頼むのが今のルーチンだ。麺量は中盛にし麺は硬めで、サービスでも…

ルーフトップは立入禁止

学園ドラマでは、よく校舎の屋上のシーンが出てくる。落ちこぼれの溜まり場だったり、ラブコメでの告白シーンだったり、いじめられっ子の避難所だったりと、用途は多様だ。実際の学校では屋上に上ることはほぼない。卒業写真の撮影などで開放されるくらいで…

オルタナティブの呪い

子供の頃は母親に連れられて床屋に行っていた。買い物のついでに床屋に預けられ、買い物が終わると迎えに来る。それが小学校に入るくらいまで続いていた。小学生になるとひとりで床屋に行くのだが、出がけに母親から定休日の確認があり、そのせいで今でも床…

誰かのヒストリーX

歴史というのは為政者の都合で書き換えられると言う。誰かが天下を取るたびに、それ以前の歴史で不都合な部分は改ざんされてしまう。それは今も通じていて、国のトップの都合で誤魔化されていることは多々ありそうだ。調べてないので詳細は知らないが、流布…