同じ惑星の下

 政治とか世界情勢のことを記すのは気が引けるのだけれど、それらは僕らと同じ世界、同じ時間に起こっていることだから、それに心を動かされることは多々ある。ウクライナへの侵略行為や、それに反対して生放送中に抗議するロシア国営TVの女性職員の姿など、大きく心を揺さぶられる姿だ。

 世界中が傍観者となってしまう状態が早く終わってほしい。正義の第3勢力に事態の収束を頼めば良いとは思わないが、始めてしまった側は侵略を成し遂げるまでは終わらないだろう。イジメを見て見ぬふりしているようでツラい。それでも同じ惑星の下で起こっている現実を見なければいけない。

 21世紀は僕の人生の半分以下だが、前にしか進まない時間の上では、僕は21世紀を生きる者だ。前世紀も激動の時代だったが、そのような歴史上の激動がリアルに我々にも起こっているのだ。テロや大震災、原発事故、いま起こっている戦争など、当事者がいずれ後世に語らなければいけない。

 ◯◯しなければいけないと義務感を持つと堅苦しくなるが、お勉強としてではなく、この世界の出来事として正しく認識しておいた方が良いと思う。時代は為政者によって都合よく書き換えられていく。その社会を掌握した勢力が体制となり、社会維持に不都合な情報をねじ曲げるのが歴史の常だ。

 ネットが普及した現代でも、体制側が情報操作をすれば歴史の書き換えはできそうな気がする。そんなに容易く揺らぐ正義の上で力比べをしているのかと思うと、政治不信に陥ってしまいそうだ。きっと、もっと正しく導ける指導者はいると思うのだが、それも誰かに頼っているので不安ではある。

 こんな風に、ひとりの民草が魂を揺さぶられながら「真実って何だろう」と疑問を持ち続けることが大事なんだと思いたい。悲しくなるほど無力だが、ほとんどの魂は善良だと信じたいし、その善良さで世界を良い方向に変えられるのが理想だ。無力過ぎて理想論をダラダラ記すことしかできない。

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寺社仏閣は修行か観光のための施設だが、今だけは平和のために祈りたい。