中年男の体重は減らない

 昨年1年かけて減らした体重が、今年に入ってから増加の一途を辿っている。運動量が多い日も、食事の量が少ない日も、まるで減る気配を見せない。もう増えることしか考えていないかのように、体重計に乗ると微増。元いた場所に戻ろうとする本能かのように、ジワジワと増えるばかりである。

 昨年の経験から、この傾向への対策は分かっている。飲酒量を減らせば、もっと言えば何日か飲まなければ体重は減る。もちろん食事を食べすぎたり、極端に運動不足だったりしたら増える。なんて不便な体なんだ。こんなことなら太ったって構わない。などという怠惰思考が一瞬だけ頭をよぎる。

 体重をある程度まで落としたら、そこで現状維持したいと思っていた。でも、維持するということは対策するということで、何もしないわけにはいかないのだ。ずっとキープオン体重するためだけの節制は、気が滅入ってくる。たくさん食べたいから、いっときだけ我慢をして減量したというのに。

 そういえば、昨年の節制期間に入る前に誓った「痩せたら爆食してやる」という目標は放置したままだ。ご褒美を得る前にリバウンドが始まっている。折り返し地点を過ぎたら戻るような当たり前の感覚で、日々ジワジワと太りつつある。とてもやりきれない。ものすごく不毛な無理ゲーのようだ。

 そんな現状を憂えていながら、やはり外食では余分に食べてしまう。僕の聞いた話では「昼飯はいくら食べても」構わないという話だったので、あまり量を抑えたりしない。昨日も出先でトンカツ定食を、キャベツとご飯おかわり自由の恩恵に甘えつつ堪能した。その分は仕事で消化されたはずだ。

 今朝、外出前に体重計に乗ると、昨日よりも300グラム増えている。前日の行動が何も体重に反映されない。昨日はかなり歩いたので、体には重い疲れが凝っている。この疲れの重さが体重計に表れているのか。もっと軽い思考で生きたら減るのか。とにかく、あまり深く考えないことにします。

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アルコールは水分だから太らないはずと勝手に思っている人間の注文の仕方。