爆食イメージトレーニング

 いずれこういう日が来ると思っていたが、保健指導に従って3ヶ月ほど食事に気を使い、毎日ジョギングする日々に飽きてきた。体重を計っても全然変わらないが、前日に飲酒するとグッと数字が跳ね上がる。飲まずに過ごすとある程度まで落ちるが、その下限が見えてきた。停滞期というヤツか。

 だからと言って「もういいや」と爆食の扉を開いてしまおうというわけではないし、そもそもそれほど大食いではない。でも、何も気にしないで食べることへの憧れはある。そういう日常もすでに遠い。パンデミック以降の世界では意味のない大食いも制限されそうだ。そんな不自由は許せないぜ。

 ただ、僕も一応「目標達成」までは、このゆるい節制ライフを続けて行こうとは思っている。酒も飲むし外食もするけれど、保健指導と相談した決め事からは逸脱しないつもりだ。本当に大した制限を課しているわけではないのだが、この「制限を課された状態である」というのが常にストレスだ。

 来週あたりから世界は少しずつ動きを許容する方向へと舵を切るのだろうか。そういう制約多めの社会も僕を不自由にするが、そういう誰かが決めたことは不満を言うことができる。でも、保健指導は自分が決めて受けたわけだし、節制する各項目だって自分で設定しているので文句は言いにくい。

 そんな時は妄想の世界に逃げ込んでしまおう。ここはパンデミックとは無縁の世界だ。暴力的に健康な体を持つ僕は、1日に何食食べても胸焼けもせず太らず消化しきって、各種の数値は健康体そのもの。今日は何を食べよう。とりあえず前菜がわりにトンカツにしよう。揚げ物のはしごもアリだ。

 僕はトンカツがイチバン好きだ(これは妄想ではない)。トンカツのシステムも好きだ。ご飯とキャベツがおかわり自由なんて永久機関じゃないかと思うが、人間は永久に食べ続けることはできない。お腹いっぱいになると、揚げ物を重く感じてしまう。あんなに好きなトンカツなのに、不思議だ。

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いもやのロースは値段と味と量が正義。ただ、あのシステムは採用してない。