たったひとつの懸念

 日曜日に仕事を入れてしまった。いつでも仕事は断らないのだが、この仕事は通常業務に支障をきたす予感があった。それは単純に朝が早いからだ。そのイレギュラーな予定が入ったせいで諸々の業務にしわ寄せがきている。何よりも困ったのは、早起きの心配が常に頭から離れないという問題だ。

 日曜の朝から始発で出かけるのはシンドイ。その仕事自体がアウトドアのイベントを追っかける末端のスタッフなので、遠出しても軽く扱われる残念な役回りなのだ。その上ハードワークであり、ザコキャラの最末端を貫き通さなければいけない。40歳後半でやる仕事ではないと思うが仕方ない。

 これがまさに現状の自分なのだ。その評価の是非は誰とも照らし合わせようもないのだが、結局は他人の目が「その程度だろう」と評しているわけだ。日曜日に仕事を頼んでもなんとも思わない、ブラック企業的な思考法だ。とは言え人が働いていない時に働くからこそのフリーランスだとも思う。

 散々ゴネてみても、その日はやってくる。どうせ早起きしなければいけないのだから、腹をくくって事に備えよう。そう思って今週は徐々に起きる時間を早めている。当日だけ急に早起きしようと思っても、それは難しいことだ。寝坊することはないにしても、起きることに気を取られて眠れない。

 何よりマズイのは、寝不足で仕事に当たることだ。当日のパフォーマンスが酷くなることもあるが、とにかく疲れが取れない。何日もダメな状態が続く。たった1日の早起きのせいで、残り少ない今年の数日間を無為なものにしてしまう。変な後悔を残さないためにも、ここは何としても起きたい。

 無事これ名馬の格言の通り、大過なく過ごせることが重宝される秘訣である。フリーランスは重宝されてナンボなのだ。上手い下手は置いても、とにかくトラブルがないことが大事だ。時間にルーズなんてことは許されない。まあ、その時間に縛られて、ここ数日を無駄に消費してしまっているが。

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今までの出張で一番しんどかった三重県の仕事。最後に伊勢うどんを一杯。