スリーピーアフタヌーン

 何も知らないくせにサブスクでジャズを片っぱしから拾ってみた。冬は、特にクリスマスシーズンはジャズの季節だと思う。これは多分に映画「ダイハード」シリーズからの影響だと思われるが、体が勝手に求めてしまうのだから仕方ない。魂がスウィングしたがっているのだ。野球の方ではない。

 昨夜、寝る前のまどろみタイムにジャズのアルバムを眺めながら、気に入ったものをプレイリストに加えていった。名前は知っているけれど聴いたことがない有名アーティストを中心に集めた。ジャズを聴きたいというより、季節のBGM兼お勉強タイムである。未踏の音楽であるジャズに挑戦だ。

 先ほどから仕事のBGMとしてジャズのプレイリストを流しているが、ひとつひとつの曲に反応することはないが、総じて心地がいい。ヒーリングミュージックの類として聴き流してしまう。これが正しい試聴体験なのかは分からないが、仕事がはかどることは間違いない。スウィング感は薄いが。

 仕事がひと段落したところで急な眠気に襲われた。ジャズ効果により疲れ知らずで作業していたので、ドッと疲れが出たのかもしれない。危険な副作用である。ひと眠りしようと横たわると、眠るのには合わない激しい演奏が耳に入ってくる。複雑なリズムが脳を覚醒させてしまい、眠れやしない。

 知らない世界には案内人が必要だ。僕をジャズに引き入れてくれるプレゼン上手な誰かはいないものか。でも、必要な人間は必要なタイミングで現れるものだ。そういう巡り合わせの運はあると思っている。他力本願は好きではないのだが、他人を外付けのデバイスとして使うと考えれば悪くない。

 眠い午後をやり過ごして、これからの生活のハリが生まれたような気がする。さっきジャズ効果で仕上げた仕事は、納品先から概ねオッケーの返事がきている。悪くない。このままの勢いで仕上げて、夜は酒場に繰り出して日本シリーズを観ながらビールを飲もう。具体的な目標があると頑張れる。

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眠気覚ましに散歩したいのだが、近所に味のある散歩道がない。求む味。