戦う姿勢は腰に出る
先日みんなで行ったバッセンでのこと。久しぶりに行ったらまるで打てなかった。球が素通りしていく。ある球速以上になると一切打てなくなる。そりゃぁ、そうだ。草野球でも数年打てていない。生身の人間が投げる球の方が打ちにくいが、マシーンの方が球は速い。そしてコントロールが悪い。
結局100球以上打席に立って、半分も打てなかったのではなかろうか。本当は同行したメンバーに「どこが悪かったのか?」を聞くべきだった。いや、それを聞くために仲間に声をかけたはずなのだ。でも、空振りばかりするので恥ずかしくて見せたくない。密かに動画は撮られていたらしいが。
みんな同世代で体力が落ちているので、爽快感を得る前に疲れて打てなくなってしまった。腹も減ってきたので焼肉屋に移動した。スポーツの後の焼肉、まるで部活の学生みたいだ。バッティングセンターをスポーツと言って良いのかは微妙だが、遊びと呼ぶには身体のダメージが大きすぎたのだ。
地元では誰でも知っている微妙な安価焼肉チェーンで、食べ放題を頼んだ。焼肉屋に行くたびに、納得のいく量を食べられたことがない。食べ放題といってもタッチパネルで注文するので、供されるまでのタイムラグがある。一回でドカッと持って来てくれない。小出しにされて腹いっぱいになる。
まあ、最初から量を食べたかったわけではない。ひとりが食べ放題を頼んだら、必然的に全員が同じものになる。特に食べたいものがなかったので、みんなに倣っただけだ。それでも、充分に堪能できたし、楽しいひと時を手に入れられた。ただ、本当に焼肉が食べたい時は1人で行こうと思った。
その店でみんなと別れ、帰路についた。でも焼肉屋では飲酒を控えたので、ちょっと飲みたい。帰りに酒場に寄り、ビールを数杯飲んだ。そこの店長に、仲間が撮ったバッティングフォームを見せたら「腰が引けてんじゃん」と言われた。それだ! そこを意識して、腰を入れてスイングするのだ!