休みの計画を立てる

 酒場で「日曜日に何する?」みたいな話をした流れで、久しぶりにバッティングセンターに行きたくなってしまった。以前は近所にあったのだが、近い拠点から次々に潰れてしまった。それらの店はすべて空いていた。いつもガラガラで、そこがお気に入りのポイントだった。なにせ打てないので。

 でも、やはりガラガラでは経営が立ち行かないようだ。僕が学生の頃に、近所のバッセンはほとんどなくなってしまった。自分の生活圏から消えると、休みの日の選択肢からも外れてしまう。本当は、草野球を始めたのでバッティング練習はしておきたいのだ。そんな欲求が常に僕の脳裏にあった。

 離れた場所にある老舗のバッセンは知っていたので、若くて行動範囲が広い頃は時々打ちに行っていた。恥ずかしいので、早い球に挑むときは人がいなくなるまで待つ。最速120キロくらいだったと思うが、何度も通って慣らしていったら打てるようになった。それは完全なる自己満足の世界だ。

 草野球チームに所属して10年以上、ここ数年はまったく打てていない。バッセンで鍛えることもなく、ただ無策のまま打てないと嘆いている。その原因を知りたい。なぜ僕は打てないのか。そもそも少年野球時代の野球教室で元プロのコーチから「悪い見本」と言われた時から何も変わってない。

 酒場の仲間たちは野球好きだが、高校から社会人にかけてずっとガチで取り組んでいるプレーヤー系の人はいない。みんなプロ野球を応援するピュアファンだ。推しの球団はバラバラだが、野球を観るのは大好きだ。そんな連中が揃ったので、バッセンに行く人をその場で募ったらみんな挙手した。

 休みの日に遊びの予定があると言うのは素晴らしいことだ。バッセンに行くのが楽しみで仕方ない。なんか打てそうな気がする。草野球チームに入っているのは僕だけだ。キャリアの違いを見せつけたいところだ。おやおや、初手の目的から逸脱してるな。僕は打てない理由を探している迷子だぞ。

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以前は酒場の仲間と旅行に行っていたものだが、最近すっかりご無沙汰だ。