投票行って外食するのか

 昨日は僕の数少ない政治活動である選挙に行ってきた。今回の選挙では、投票所でやることが多かった。そのなかで、政党名を選ぶ時に熟考してしまった。いつも最適な一手を打ちたいと思いつつ、なかなか正解が導き出せないまま投票してしまう。今回も自分の意思というよりは消去法で選んだ。

 改めて気になったので、僕の住むエリアの選挙区を調べてみたら異様に縦に長い。埼玉県の東の県境沿いエリアなのだが、そこで選ばれる議員が拠点とする自治体によって住民が受ける恩恵にはかなり差がありそうな気がする。今回当選した議員の拠点は、僕が住む町と真反対の北端ということだ。

 衆議院議員が何をどう地元に還元するのか知らないが、それは、そういう恩恵と縁遠い人がいつも選ばれているからだろう。そういう意味では候補者を選ぶのは容易いのだ。その人物と地元との関係性で選べば良い。あまりにも泡沫的なキャラだったら避けるが、そういう人間が出る地域でもない。

 すこし前の選挙の時に、全部で8部屋くらいのアパートの前で演説している人を見た。それは市議選の時だと思うが、どんなイメージでその場所を選んだのか不思議だったので覚えている。アパートの前と言ってもアパートを背にしているのではなく、正にそのアパートに向けて演説していたのだ。

 まず最初に浮かんだのが、その候補者はアパートの大家さんなのではないかという推測だ。とりあえず手始めに身近なところから落としていくという残念な営業マンの常套手段のようにも思えるが、この推測には手応えを感じる。普通に考えたら、あんな迷惑な場所の許可が降りるわけがないのだ。

 なりふり構わない姿を一生懸命と呼ぶこともあるが、人の迷惑顧みずというのでは本末転倒だ。どんな仕事でも優しい人間だけを信用したい。仕事ができる人間は無情なところがあると言う人もいるだろうけれど、人気商売の人には偽装でも優しさを装ってほしい。優しさでは選ばないのだけれど。

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政治の仕事ではないが、柑橘類の名称を覚えられないので簡略化してほしい。