体の不調にひっぱられる心

 先日の痛風発症以来、ジョギングを完全にやめてしまった。運動すると刺激されて、また痛みがぶり返しそうだからだ。ここは我慢で、休養をとらなければいけない。でも、ずっと走っていたのをやめるのは、勿体ないことのように感じる。積み上げてきたものを、惜しげもなく崩すような感覚だ。

 学生時代の部活で、休むと取り戻すのに余計な時間がかかるという呪文が効いている。実際には惜しくなるほど積めてないのに、半年分の時間が責め立ててくる。来週からは走ろうと思っているのだが、その前に痛みの兆候を完全に消しておきたい。そのための休息だと逸る心に言い聞かせている。

 ジョギングの途中で発症したことのショックが意外に大きい。あの恥ずかしさと、孤立無縁な感じと、気の持ちようでは如何ともし難い状況というのが僕を臆病にさせる。いい歳してトラウマも何もないが、いま走ったらあの状況のフラッシュバックが来そうだし、実際に再発しそうな予感もある。

 走らない分、体重も少しずつ戻っている。やはり僕の減量には節制とジョギングが紐付けられてしまっている。規則正しい食生活とジョギングにより完結するのだ。そうやって地味に減らしてきた体重なので、今後もキープオンしていきたいところだ。だから、いましばらく休まなければいけない。

 そこに懸念がひとつ、今週末、つまり明日は草野球の試合がある。健康な時に「行く」と返事をしてしまったのだが、この様子ではまともに動けそうもない。別にいま、どこかに痛みがあるわけじゃないが、試合中に発症したら迷惑をかけてしまう。そう思うと無理もできないので監督に連絡した。

 この段階では明日のことは未定だ。ただ、なんとなく試合には出なきゃいけないような気がしている。人数が足りなそうだからだ。その時に、また痛風について説明しなきゃいけないのが面倒だ。自分の症状だからって、その根拠なんてドクターに聞いてくれと思ってしまう。心がふて腐っている。

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