期待、絶望、諦めとその先

 子供の頃は全然熱心に観ていなかったプロ野球だが、ここ数年は酒場の仲間の野球熱が高まっているので熱心に観ている。僕から「横浜ファン」を公言してしまった手前、他球団のファンとのプチ対立構造のようなものに乗る必要がある。いや、そういうノリは参加した方が絶対に楽しいのである。

 踊る阿呆と見る阿呆と言うが、別に損だと思うわけでもないが踊った方がアクティブじゃないか。行動している方が正義という感覚が身についてしまっている。年甲斐もなく若い女性に告白してはフラれて荒れる知人がいるが、その行動は称賛されなければいけない(シャクなので僕はしないが)。

 長年、僕は口だけの横浜ファンだった。12球団あるうちのどれかを「強いて選ぶなら」程度のファンだ。小学生から言い続けているが、40歳を超えるまで横浜スタジアムで観戦したこともない。それは、僕が今まで横浜ファンだと言って一度も関心を示されなかったことも影響しているだろう。

 つまり、僕の周りには誰も横浜ファンがいないのだ。唯一の横浜ファンなのだから、応援をサボっても誰からも咎められない。でも、周囲に野球ファンが増えて野球の話題が増えてくると、みんなが僕に横浜情報を教えてくれる。そのうち今の横浜が面白く感じるようになって、興味が湧いて来た。

 昨年くらいから、家で観られる試合はチェックしている。コロナ自粛をいいことに食い入るように戦況を見守っている。残念ながら今年は、スタートダッシュで大幅に出遅れ、その遅れを巻き返せずに下位でジタバタしている。打てるチームなので期待するのだが、それ以上に打たれることが多い。

 プロ野球を観ていると3時間以上かかる。そんな長時間かけて応援した結果が敗戦となると、こちらも心に大きな穴が空いたような状態になってしまう。ついさっきも負けていた。今後、僕は試合結果に左右されないファンになろうと思う。もちろん勝てば嬉しいが、負け試合でも収穫を探すのだ。

f:id:SUZICOM:20210829181622j:plain

オリンピック会場で使えなかった浜スタだが、来週からホームに帰れる。