糖分欲しけりゃ甘くなる

 運動中にスポーツドリンクを飲むと、ものすごく甘く感じる時がある。学生時代に誰かから言われた言葉によると、それは「体が糖分を欲していると甘く感じる」とのことだった。それを長い間信じていたのだが、僕はあまり自分を信用していないので、念のためネット検索してみたら正しかった。

 僕の中で長年かけて曲解してしまった論によると、体が糖分を熱烈に欲しているのであれば「甘さを感じない」方が正しいような気がする。足りてない成分が入るのだから、最初は甘さを感じず、徐々に甘く感じてくるというのが論理的じゃないか。そんな間違った説を勝手に立ち上げてしまった。

 調べてみたところによると、運動中にスポーツドリンクが甘く感じるのは、口内の甘さを感じるセンサーに左右されるようだ。つまり、糖分が足りてない場合は、このセンサーが「甘い」と感じる値が下がるのだ。だからジョギング中にスポーツドリンクを甘いと感じることに何の矛盾もないのだ。

 長いこと同じコースをジョギングしているが、以前はたまにしか水分補給をしなかった。それは、必要がなかったからだ。気が向いたときに走るだけで、あまり続かなかった。でも、今年はほぼ毎日走れている。この暑い夏でも、欠かさず決まった距離を走り続けている。当然、水分補給は大事だ。

 今朝は久しぶりに暑かったので、いつもより疲れたのか、途中で買ったスポーツドリンクが異様に甘かった。甘さは美味さだと思うのだが、普通に糖分を含む飲料の甘さには警戒してしまう。それは過剰な糖分なのではないのかと心配になってしまうのだ。そこから、先の誤解は来ているのだろう。

 僕はジョギング中にスマホを持ち歩いているので、その場で「運動中にスポーツドリンクを甘く感じる」と検索バーに入力した。すると、先のような回答を得られ、安心して甘いドリンクを飲み干した。こういう体の仕組みの素直な部分は、わかりやすくて好きだ。それを頭で考えると難解になる。

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食べたい時に食べたいものを食べるのが幸せの極み。しばらく味わってない。