探し物は見つからない

 ジョギング用のスニーカーが異臭と靴底の摩耗により廃棄されたので、新しいスニーカーを入手するために上野の安いスポーツ用品店に行った。別にアウトレットや近所の安売り店でも良いのだが、最良のブツは足で探さないと出会えない。このところネットで検索していたので、目が肥えている。

 ジョギングに特化したスニーカーは、とにかく軽量なものが理想的だ。でも、ソールの衝撃吸収性はしっかりしたものが良い。厚いソールと軽量化は相反するものだが、最近のスニーカーはそれを両立している。そしてアッパーが派手なものが多い。そこはこだわらないが派手な方が見栄えは良い。

 ネットで調べるうちに理想だけは高くなってしまったが、ジョギング専用なのでとにかく消耗品だ。そこにあまり金をかけたくない。だから、上野の安いスポーツ店を選んだ。あの店なら、とにかく安いスニーカーは見つかるはずだ。ただ、それが自分の理想に近いかどうかは行ってみるしかない。

 上野に来るのは5月のパンダ音楽祭以来だが、あの日は不忍池の野外音楽堂に直行したのでアメ横は通っていない。昨日は平日なので人通りは少ないと感じたが、それは通常のアメ横にしてはという比較だ。平日の昼間っから飲んでいる人々の姿も見られて安心した。でも、目的はそこじゃないぞ。

 この界隈に数店舗展開しているスポーツ用品店を目指して、活気ある街に後ろ髪を引かれつつ先を急ぐ。まずは本店に出向き、ラインナップの様子を探る。展示されている靴に魅力的なものがなく、別の店舗も覗いたが内容は変わらない。数店回って、結局さらに目が肥えてしまった。物欲大炎上!

 他にも心当たりの安売り店を覗いて、店頭のワゴンセールをほじくり返すが良さそうなものはサイズがない。金をケチっていると、ここがシビアになって来る。途中で「もう好きなヤツ買っちゃおうかな」と思いかけたが、ジョギングシューズは格安の型落ちというのは学生時代からの決定事項だ。

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102kgからスタートした節制ライフ。さらに加速させるためのギアを物色中。