食べられないカラダ
僕はもともとよく食べる方だ。大食い選手権に出るような特別な大飯食らいではないけれど、外食で一人前を普通に頼むと全然足らない。大盛りが設定されたメニューなら、まず間違いなく大盛りにする。町中華の店でラーメンを食べる時は、餃子とライスを一緒に頼みたい。でも、それも昔の話。
昨日で保健指導が終わったので、晩飯は久しぶりに胃が悲鳴をあげるくらい食べてやろうと思っていた。今はノンアル営業だが、行きつけの居酒屋で片っ端からフードメニューを頼んでいった。と言ってもメニューが限定されているので、それほど多いわけではない。まずはサラダからはじめよう。
この店のサラダは、ドレッシングが絶品だ。どこかで食べたことがある味だと思って聞くと、某有名レストランのドレッシングにインスパイアされて前職のシェフが再現したレシピを流用しているそうだ。その某有名レストランにインスパイアされたドレッシングを、別の店でも食べたことがある。
かなり前に観たテレビ番組で、関西出身の芸人が東京に出てきて最初に衝撃を受けたのが、その某有名レストランだと言っていた。その店自体は有名人が集う社交場のような雰囲気らしいのだが、そこで食べたサラダのドレッシングが抜群に美味かったという話だった。その話が印象に残っていた。
僕は常に最高のドレッシングを探している。その日の気分で変わるので一概に最高とは言い切れないのだが、昨日の居酒屋のサラダは最高に近いと思う。そして、その某有名店インスパイア系のドレッシングには、たまに出くわす。おそらく他の店でも、あのドレッシングを研究しているのだろう。
ちなみに僕は、その某有名店に行ったことはない。その店のドレッシングは市販されているのだが、それを買って食べたこともない。僕のドレッシングへの探究心とはその程度のものだ。そして、この美味いドレッシングでサラダを食べきったらお腹一杯になってしまった。胃を鍛え直さなければ！
