生まれた土地でリフレッシュ

 昨日、法事で秋田に行っていた両親が家に帰ってきた。パンデミック下でもあるし、もともと出不精なので久しぶりの遠出ということになる。秋田まではクルマでも新幹線でも遠く感じる距離なので、両親の出身地で親戚なども多いのだが、なかなか行く機会はない。僕も10年前に行ったきりだ。

 この遠さが、帰省した時の達成感というか、大きな仕事をした後のように疲れてしまうのかもしれない。滅多に外出しないけれど、行くとなると秋田は遠いから「しばらくはいいや」って先延ばしにしてしまう。出身地が半端に遠い人の出不精メカニズムを解析してみた。合っているかは知らない。

 ただ、最近家にこもりがちだった母親が久しぶりに遠くに出かけたので話せる話題が増えたようだ。比較的「あったことを全部話す」タイプの人なので、聞いていると情報過多で処理できなくなってしまう。それでも、僕も知りたいことはあるので聞いている。母親も久しぶりに楽しそうではある。

 そんな話の中で、親戚の誰かが「見える」人だという話が出てきた。この手のオカルトは、たくさん人間が集まると必ず出てくる。僕は水を差すタイプなので、幽霊が見える人ってのは「右脳で考えるタイプの人」だというネット情報をそのまま伝えた。つまり、頭で考えているんだということだ。

 すると、母親は勘違いしたらしく「そういえばあの人は左半身が軽いまひ状態だから右の脳に問題があるのかな」と変なことを言った。そういう因果関係はないと思うし、そもそも僕の「幽霊は右脳が見せる」という話もネットの雑情報だ。その情報で検証したら、僕はロジカルな左脳派だという。

 そんな数多の親戚の中で、子供の頃に僕が一方的にキレて極太の栓抜きを頭めがけてぶん投げたひとつ年下の従兄弟がいる。その彼の母親から、僕あてに「あの子が狩ってきたイノシシの肉を食べて」とジビエのお土産をもらった。イノシシの肉は旨いが、30年越しの恨みがこもってそうで怖い。

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ジビエは持て余すので知り合いの店で調理してもらおうか。いや、迷惑かな。