ただいま、おかえり

 宣言が解除になって営業を再会した酒場に顔を出してきた。普通にビールを飲める喜びを噛み締めていたら、杯数が進み、あっという間に会計の時間となった。楽しい時間は一瞬。酔っていると歩いて帰るので、2キロほどの道中でクーリングダウンする。でも、心拍数が上がるので酔いがまわる。

 次の日は、久しぶりの二日酔いだ。たまに、酒を抜くために走るという人がいるが、あれは体に悪いと聞いたことがある。だから酔いが残っていたり、気持ち悪いうちは走らないでおこうと思ったが、走らない気持ち悪さが勝った。僕の中にジョギングのルーティーンが確立されてしまったようだ。

 走る前には大量に水分を摂って、走っている間も給水ポイントの自販機でスポドリを補給して水分を絶やさない。体のメカニズムとして合っているのかは知らないが、自分の気持ちとしてはアルコールを完全に体内から追い出すための水分補給のつもりだ。ジョギングによる発汗でソレは完成する。

 こうして二日酔いの呪いを解くと、今夜も飲みに行こうかと思ってしまう。午後の簡単な仕事を終わらせて、やることがなくなると、頭の中は酒場に飛んでいる。現在、飲み過ぎを咎める家族は不在だ。僕を止める者は誰ひとりいない。自分で律することが肝要だが、制御不能な飲酒願望に負けた。

 そして、昨日も酒場に出向くと前日と同じメンツがカウンターに並んでいた。これが日常というヤツだ。落ち着く。いつも通りビールを頼む。ソレを数回繰り返すと、今度はギネスビールに切り替える。アイルランドの黒いヤツだ。重めのビールをゆっくり飲っていると、やっと酔いがやって来る。

 時間が短縮されているので、そこからさらに深くは酔わなくて済む。久しぶりの店舗飲酒なので、際限なく飲んだら記憶がぶっ飛んでしまうかもしれない。やはり、ぶっ飛ぶまで飲むのは世界中が「グッバイコロナ」のムードで満たされるまで待ちたい。マスクを空に放り投げジョッキを掲げよう。

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ビール以外だと、ラムだけは飲めるようになりたいので無理やりモヒート。