大丈夫、俺にはビールがある

  もうすぐ緊急事態宣言が明けて、僕が住んでいる地域はどうやらまん延防止のエリアにも含まれないようだ。来週になったら酒場で飲める。そう思うと楽しみな反面、ここまで節制して落としてきた体重が一瞬でリバウンドしそうな予感もある。リバウンドしても良い、飲めるときに飲んじゃおう!

 いつからこんなに飲むようになったのだろう。就職してすぐに飲み会でつぶれない程度には飲めたけれど、家で晩酌しないと眠れないタイプではなかった。ただ、先輩に誘われたら毎日でも飲みに行きたいとは思っていた。それは通常の仕事ができない分、夜は社会人ごっこをしたかったのだろう。

 あの頃は別に美味いと思って飲んでいたわけじゃないように思う。それでも夏のビールは別格だったが、それ以外の時期は周りの先輩に合わせてレモンハイなどを適当に飲んでいた。そうやって飲みニケーションには参加していたので、まずは飲み会という「場」が好きになっていったんだと思う。

 最初の会社では毎年社員旅行があって、僕が辞める前の年に北海道旅行に行った。そのときに行ったサッポロビール園で飲んだビールが美味しかった記憶がある。ジンギスカンとビールの相性は最高。僕の中でビール愛が育まれた最初の場所は札幌だ。その割にはキリンビールの方が好きなのだが。

 とにかく、ビールを美味い飲み物としてしっかりと認識した。これ以降は飲み会でもあまり迷わず、ビールだけ飲み続ける人になっていった。それ以外のものを飲むと悪酔いするようにまで体質が変わってしまうのは、もう少し年齢を重ねてからの話。とにかくジンギスカンが僕をビール党にした。

 30代に入り、ひとりで飲める酒場を切実に欲するようになる。孤独を愛する者ではないのだが、飲み会という「大忖度大会」が鬱陶しく感じるようになってきた。もっと気楽に飲みたいと考えると、中年にはひとり飲みしかないのだ。そんな時に出会ったのが輸入ビールだ。ビール、無限じゃん。

f:id:SUZICOM:20210617173615j:plain

下からライトアップされて不気味なギネスビールのサージング。大好きだぜ!