ビールがあれば何も問題ない

 昨日の続きで、僕がビール党に入党するキッカケはジンギスカンだったと記した。もっと言えば、肉とビールの相性に目覚めたのだ。焼き肉にもビールが必須だ。ちょうどその頃、近所に安価な焼肉屋さんで生ビールが200円で飲める店ができた。しかも、僕の好きな一番搾りの生ビールなのだ。

 銘柄にこだわりはないのだが、一番搾りを好きなことには理由がある。それも近所にあったラーメン屋のチェーン店でのことだが、そこで飲んだ生ビールがものすごく美味しかったのだ。その銘柄が一番搾りだった。そこで飲んだ一番搾りは甘く、そこまで旨味を感じるビールは初めてだったのだ。

 それまでは「肉とビール」という合わせ技での美味さだったのだが、その時に「単体でも十分に美味いぞ」と再発見したのだ。今ではあの甘い感じのビールは好みではなくなっているのだが、ビール案内係として入り口の役割は見事に果たしてくれた。しかも、あのラーメン屋だけの美味さだった。

 その後は10年以上、酒の席ではビールだけを飲み続ける人間だった。それで何も困らないのだが、ビールに詳しいわけでも、それを深く追求するわけでもない。ただ漠然と、その店にあるビールを飲むだけ。それでもたまに思い出す味がある。それは、最初の就職先の接待で飲んだドイツビール。

 洋酒の問屋さんに接待されて案内されたのが、ドイツビールを何種類も扱っているダイニングバーだった。そこで何種類か飲ませてもらい、変わったビールがあるなぁと思っていた。その中で「イェーバー」というピルスナー系のドイツビールが美味しかった。その仄かな記憶が新しい扉になった。

 そう、ビールとひと口に言っても種類がある。日本でメジャーなラガーやピルスナー、エール、スタウトなどが主要な分類か。それまでビールだけを飲み続けることに関して軽い浅ましさを感じていた僕にとって、この種類の奥深さは嬉しかった。そしてビールを飲み続けるうちに尿酸値に異変が!

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かつて地ビールが流行ったことがあった。どのビールも地ビールの味がした。