ヒップなホップに首ったけ
先日の連休で出かけていた隣人からのお土産で、きゅうりの味噌漬けが我が家の食卓に並んでいた。見た目がアレなので躊躇したが、ひと口食べると止まらなくなる旨さ。ご飯が進むオカズにもなるが、これは酒の肴にもってこいの逸品である。あまり飲まないが、日本酒に合うことは想像できる。
この「日本酒に合う」という感覚は微妙だ。僕にしたって日本酒を好んで飲まないのに、肴によっては「日本酒だろうな」と感じる。この感覚を万人が共感できるのかは未確認ではある。そう思いながら、ビール党の僕はどんな酒の肴でもビールで流し込んでしまうので、ガサツだと思われそうだ。
他人にどう思われようと自分が良ければいいのだが、とは言え「これには日本酒が合う」と先方が勧めてくれるものをビールで流し込んでいると思われるのも不本意だ。ただ、ビールは喉越しの飲み物でもある。グビッと飲み干すので、その肴の味わいを消し去ってしまう。その感覚は理解できる。
ビールの永久機関である僕が酒場で頼んで違和感がないのは、揚げ物くらいしかないようだ。アイリッシュパブの定番がフィッシュ&チップスであるように、ビールと揚げ物の相性は保障されている。ただ、ビールと揚げ物を同時摂取すると満腹感が増幅されて、飲めず食えずで満足感は低そうだ。
この点で、日本酒に合わせる肴は腹に優しい。きゅうりの味噌漬けで胸焼けすることはない。ちょこっとつまんでキュッと飲む。口に含んだ酒と肴が共存してジワる時間がある。ビールでこれをやると、うがいのようになってしまう。やはり、肴と酒類の相性というのはあるので、開発して行こう。
僕は寿司があまり好きではない。決して嫌いではないのだが、魚の種類が覚えられないので、寿司屋に行ってもイカとアジしか頼まない。あとはシメサバくらいだろうか。なので、言葉は悪いが和風の居酒屋で事足りてしまう。イカ、アジ、シメサバも日本酒に合いそうだ。ビールにも合うけれど。