デタラメ情報屋の独り言

 諸説あると言えばなんとなく許される昨今、僕も誰から聞いたのか定かではない適当な情報をいくつか持っている。それらの情報、というか与太話は酒場でするために取ってある。とっておきの話というよりは、その話からみんなの馬鹿話に展開したら楽しいなと思っているが話す機会はまだない。

 練習のためにここで開陳してみたいと思う。僕は保護色について懐疑的なところがある。虫が木や葉っぱに擬態して天敵から身を隠すというアレだ。あの擬態というやつは、結果的に背景と同系色の虫だけが生き残ったというだけで、環境に合わせて生み出した変装の技術などでは決してないのだ。

 まあ、教育番組などで「自然の中の忍者」みたいな扱いで紹介したりするから、そういう文脈になるのだろう。子供向けの教育番組で、実は「単なる自然淘汰の結果、生き残っただけ」などとは説明しないだろう。この話は裏を取っていないので、実際にそうなのかは知らない。そんな話を続ける。

 キノコ狩りで、派手で綺麗なキノコほど毒を持っているという話をよく聞く。ここにも意外な事実(かは未確認)が隠されている。ほとんどのキノコは毒キノコなのだ。ただ、人間が食べても大丈夫なキノコがあるだけで、他の種にとっては有毒となる。我々が食べているのは食用毒キノコなのだ。

 最後にこれは諸説もないし、僕がどこから仕入れたのかもさっぱり分からない意味不明な情報をお届けしよう。それは〈コックローチキラー〉についての解説だ。名前から殺虫剤を想像するだろう。しかし、これは西部劇のガンマンが履くブーツのカカトにあるピザカッターみたいな部材のことだ。

 実はこの情報はまったくのデタラメだ。あのピザカッターは〈拍車〉というパーツだ。馬を蹴るための道具だと思われる。だが、僕は確かに何かの雑誌で「西部開拓時代はゴキブリが多く、カカトの車輪で排除していたことからコックローチキラーと呼ばれるようになった」という記述を見たのだ。

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アルパカに乗ってはいけない。どう考えても乗れる用に作られていない。