季節の変わり目、装備点検

 服装はシンプルに限るのだが、中年になってからの僕は服装に「擬態」を取り入れるようになった。体型の丸さをシャツの柄で誤魔化すのだ。アロハシャツや何かしらの模様が入ったシャツは、派手だけど視線が散るので体型のことまで気が回らない。そして、この擬態を使うのは主に夏場である。

 クレイジーケンバンドの曲で「秋になっちゃった」というメローなナンバーがある。そこでは「アロハも着れなくなっちゃった」と歌われている。秋とはそういう季節だ。でも、僕は秋を信用していない。いまの涼しさはマヤカシかもしれない。夏の暑さは戻ってくる。だから、アロハも着ていい。

 この時期は、肌寒いと感じたら、夏の装いの上にパーカーなどを着て凌ぐ。ジップアップパーカーと柄シャツの相性は良いと勝手に信じている。パーカーは薄手のものが良いのだが、僕は厚手のスウェット地のものしか持ってない。この生地だと、不意の暑さに襲われた時に大汗をかくことになる。

 とにかく、急に寒くなると野生の本能が活性化されるのか知らないが、買い物に行きたくなる。秋冬モノを買わなければいけないと焦燥感に駆られる。それで、毎年パーカーを買うことになる。本当は要らないのに、出かけた手前なにか買わなきゃという使命感が芽生えて、手頃なアイテムを選ぶ。

 現在も厚手のパーカーを羽織って電車移動中だ。今日は肌寒いので汗ばむことはないが、電車が空調を止めると危ない。人間ひとりひとりが熱源なので、すこしでも混み合っている電車は暑い。これは汗かき側の主張なので、寒がりからは別の意見が出るのかもしれない。まるで夫婦問題のようだ。

 あと、この時期の服装で毎年買うか迷うのが薄手のアウターだ。いつもパーカーとカーディガンで半端な季節は乗り切るのだが、もう一枚上に着るジャケットやブルゾン的なものが欲しいと思っている。でも、この手のアウターは使用期間が短いので、ほんのちょっと我慢すると全然要らなくなる。

f:id:SUZICOM:20200926155339j:plain

涼しいのは歓迎なのだが、最近の天気は荒れると大災害になるので怖い。