見えない脆弱性との闘い

 我が家のネット環境は、家庭用の最低限の通信速度のプランで契約していると思う。設定した当時は「メールさえ見られれば」と思っていたので、最低限でも何ら構わないと思っていたのだ。それが、昨今のテレワークで重いデータをアップする時などに、このプランでは使えないことを思い知る。

 以前からデータを発注元に送ることはあったのだが、その際に時間がかかることを「当たり前」だと思っていた。でも、外出中にデータを送らなければいけない時に入ったワイファイ完備の店で送信したら、いつも1時間くらいかかっていたアップロードが数秒で終わった。その速さに目眩がした。

 僕はムダに時間を浪費させられることが何よりも嫌いだ。僕に限らず、人はみんなムダな時間を過ごさせられたくないはずだ。それでも待ち時間が生じてしまうのはやむを得ないと思っていた。それが単なるネットのプランが弱いだけだったと知って、今後の手続きのことを考えて気が遠くなった。

 こんなことを記すと、すでにネットの契約変更に動き出しているのかと思われるかもしれない。だが、事はそう簡単には進まない。何せ僕は横着者で、そういう手続きが面倒でたまらないのだ。だから、今もネットの環境は弱いままだ。さらに現在、トラブルで「インターネットが繋がりません」。

 PCのブラウザにアラートが表示されて、今日やるつもりだった確定申告に手がつけられない。何度かこんなことがあったので、しばらく待てば繋がることがわかった。以前は仕事の締め切りの最中だったので、焦ってモデムの電源を抜いてリセットを試みた。でも、恐らくそういう問題ではない。

 なんとなく月に1度くらい調子が悪くなるのだが、以前より家にいる時間が長いので、そういう小さなトラブルに漏れなく襲われるのではないだろうか。日中出かけているのなら、その時間にメンテナンスで不具合が出ても実害はないものだ。そう思って寛容さを取り戻そう。人間力の鍛錬である。

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時間は不可逆なので、進歩した技術にしがみついていかなければいけない。