年に一度の大仕事

 前の会社を辞めて、なし崩し的にフリーランスに転身というか、会社に属することなくもらえる仕事をやる日々も10年目を迎える。年々、仕事に慣れてギャラも上がって、貯金も増えて、順調に業績を伸ばすということは全くなく、ジリ貧という状況だ。それでも、10年は生きることができた。

 毎年のことだが、この時期は面倒臭い事務仕事がある。確定申告というヤツだ。終わると「あ、こんなもんだったっけ」と拍子抜けするのだが、それに取り組むまでが時間がかかる。書類一式を用意し、ネットの画面を追っていけば終わるのだが、その手順が分からず何度もページを閉じてしまう。

 途中で見失うというか、「合ってるかな?」と恐る恐る先に進めているといつの間にか終わる。毎度手応えのない作業だが、それでも終わってプリントアウトするとドッと疲れる。そんな疲れを癒すのは酒場。当然、昨夜も深酒となり、日をまたいでベロベロになり、記憶も曖昧なままに帰宅した。

 フリーになりたての頃は、特設会場に出向いて、オペレーターの指示に従って入力していた。いま思うと、いや、その時も思ったことだが聞かなくてもできるような作業だ。ただ、やはり毎年手順が曖昧なのだ。ひとつひとつの項目について聞かないと分からない。不親切なフォーマットだと思う。

 僕も、仕事の関係で「手順」を教えることがある。ある作業に関して、そこから先は相手にハンドリングしないと進まない場合などだ。そういう手順を説明するのに入力画面のスクショを送って、その画面にキャプションをつけてメールを送る。このような手順の説明が、確定申告にも欲しいのだ。

 とはいえ、僕に都合のいい申告フォームがどれなのかが毎年分からなくて取っ掛かりに時間がかかるのだ。一律で同じ入力方法というわけじゃないのだ。そう考えると、やはり自分でスクショを保存しておくのが最善だったと思われる。今から再入力したろか、いや、今年はこの辺にしといたろか。

f:id:SUZICOM:20200222153954j:plain

ひとりお疲れ様居酒屋で頼んだアテはアジのなめろう。飲めないけど日本酒に合う。