別れの盃のように

 何度も記してきたことで、いい加減に本気で取り組まなければいけないと思っているのが「断酒」である。できれば、次の採血までの1ヶ月間くらいはアルコールを抜きたい。先月末に予行練習として2週間ほどやめてみた。飲まないことで禁断症状は起こらないが、毎日がものすごく退屈である。

 退屈を埋めるために読んだ本の数は10冊くらい。毎日ほぼ1冊くらい読んでいる計算だ。今回は前よりも長く酒場を断つので、さらにたくさんの本を読めることになる。本以外で時間を潰す方法は何だろう。運動はするつもりだ。でも、それは朝だ。ジョギングで1日をスタートするのが理想だ。

 日中は仕事でやり過ごすことができるし、仕事中に「飲めない」ことに囚われることはない。むしろ忙しくなるように営業活動に精を出すか。でも、忙しくなると仕事の終わりにグビッと行きたくなるのが人情だ。まあ忙しい方が儲かるし、より稼ぐために働いているのだから営業の強化は必要だ。

 稼いで何をしたいのかというと、現状も、この先の見通しもしばらく独身が続きそうな僕にとっては「飲むか食うか」しかない。次の検診で尿酸値を下げたいのも、健康体を維持して長く飲み食いし続けるためだ。そのための断酒である。本日からスタートする。昨夜の酒場巡りでしばらく休みだ。

 後ろ髪を引かれるような気持ちで、行きつけの酒場3軒をまわった。今回は口頭で「しばらく来ないから」と決意表明をしてきた。半分も信用していない感じではあったが、それくらいの方が意思がくじけた時に顔を出しやすい。そして、酒場にとっては「来ない」と宣言されるのは不本意だろう。

 心の中で「しばらくさようなら」という気持ちで飲み、家に着いたのは新聞配達が仕事を始める頃だった。今日はずっと寝て過ごした。起きられないくらいに飲み疲れてしまった。これでしばらくは「飲まなくてもいいや」という気分である。このまま断酒したら、もう飲まなくなるかもしれない。

f:id:SUZICOM:20200223190706j:plain

よく行く居酒屋のランチ。ノンアルコールなら酒場に行くのもアリなのだが。