新しい足を求めて

 昨年末にクルマを処分したので、新しい足を探している。クルマを買い替えるという意味ではない。また買うとは思うけれど、しばらくクルマは必要なさそうだ。それよりも、ハンパな距離の移動用に自転車を買い換えたいのだ。いま乗っている自転車が悲鳴をあげているので成仏させようと思う。

 ちなみに今の自転車に不具合が顕れたのは3年ほど前からだ。地元の道でショートカットしようと裏の細い道を通っていたら、途中からオフロードになってしまった。先には舗装路が見えていたので、そこ目がけて慎重に漕いでいたら、急に道が途切れて50センチほどの段差を滑落したのである。

 とっさに前から落ちないようにハンドルを引っ張り上げたので、後輪からドスンと落ちた。座っていたので、サドルから尻を突き抜けるような強い衝撃を受けた。その時の衝撃で後輪がグニャッてしまった。それ以降、快適とは程遠い自転車ライフを送っている。その直後に直せば良かったのだが。

 この年明けから僕が出不精になっている要因には、この自転車の乗り心地問題も大きく関わっている。クルマを持っていた時は忘れていたことだが、僕の住む街は不便だったのだ。駅まで遠いので、電車で行くよりはクルマの方が近い(早い)場合が多い。自転車があれば、駅に出るのが楽になる。

 最近は駅まで歩くことにしている。それは、日課と言いながら一向に日常に定着しないジョギングをサボっていることへの後ろめたさからくる健康的活動だ。2キロ弱の距離なので時間はかかるが、それが健康に繋がるかといえば甚だ疑問だ。それでも、その距離を歩くと寒いのに汗ばんでしまう。

 そんなわけで、あーだこーだ言い訳を並べて自転車を買うか、歩行者生活を続けるかを思案中だ。買うなら最安値狙いじゃなく、ある程度愛着が湧くような相棒にしたい。そんなことを考えてネットで調べたら、どんどん欲しくなる。まあ、どのみち近々買わなければいけないと思っていたのだが。

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僕が相棒と共に落下したのはこんな感じの道だった。雑草で見えないのだよ。