どさ回りの算段

 移動距離が遠いエリアに仕事で行く時は、交通費を節約するために他の用事を乗っけて行く方が効率的だ。現在、クルマを所有していない僕にとって、基本的に移動は電車を意味する。でも、電車で行くことが現実的ではない客先もあるので、その時は仕方なく我が家のクルマを借りることになる。

 僕は運転を苦にする方ではないが、ドライブ大好きというタイプでもない。免許はマニュアルで取ったが、オートマしか乗りたくない。カーマニアの資質はないと思う。そんな僕にとってクルマ移動の気がかりは、その仕事先の駐車場の状況だ。広い駐車場が用意されていることは滅多にないのだ。

 駐車が苦手ということではなく、狭いとどこに停めたら良いのかわからないのだ。以前、仕事先で「お客様専用」の駐車場に停めたら怒られたことがある。僕は業者扱いなのだ。だから邪魔にならない敷地の隅っこに停めなければいけない。そんな扱いを受けた僕が良い仕事をするわけがないのに。

 もう、無駄に不機嫌になるのは嫌なので、初めから端っこに停めることにしている。なかには「普通に停めて良いよ」と言ってくれる客もいるが、ほとんどの客先では当然のように敷地の端っこを定位置とされる。それが本当に不愉快だったので、電車移動に変えてからは気持ちに余裕が生まれた。

 最近、久しぶりに入った仕事の都合上、クルマ移動の必要性を感じている。できればリモートで済ませたいのだが、厳しそうな気配が漂っている。そのエリアに行くためにはクルマの方がラクではある。そうなると別の仕事先にも行かなければいけない。効率化の問題だ。その調整がとても苦手だ。

 なんとなく、どの仕事でもこちらの都合を持ち出すことが「悪」だと捉えられるように感じてしまう。誰にでも都合があるのだから、それを考慮するのは当然の話だ。でも、いつでも僕の都合は言わない方向で予定を組んできた。だから段取りが上手く合わずに、僕のストレスばかりが膨らむのだ。

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最近その役目を終えた仕事道具たち。あ〜、カメラ買うのめんどくさいなぁ。